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大瓢箪 高さ65㌢、腰張り39㌢
大きい瓢箪でしょう! この瓢箪は先日の彼岸法座に野々江の大内博三さんがお持ち下さったのです。早速庫裏の広間に置いたところお参りの皆さんが感嘆の声を上げられました。
博三さんはもう何年も前から瓢箪を育成されて置物になるまで手を加えておられます。根気良く慎重に、そして工夫を凝らさなければこのように見れる作品には出来上がらないことでしょう。本当に労作と云えます。
庫裏広間か玄関ロビーに飾らせてもらいますので、皆さんご覧くださいませ。
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長瓢箪、千成瓢箪と一緒に
毎年、出来上がるといろんな瓢箪をお持ち下さいます。数が増えて来ました。瓢箪は何とも云えないユーモアが漂っていて心が和みます。
それにしてもこんなに大きな瓢箪がぶら下がって出来るのですから驚きますし、枝から落ちないようにするのが、また大変ですと話しておられました。
大内博三さんは秋には大輪菊や懸崖菊を沢山に献花して下さいます。実に忍耐力、弛まない根気の強い方です。子や孫にそそぐような情愛を木や花にも注いでおられるのでしょう。
瓢箪は云うまでもなく科目は「うり科」の植物です。うり科やなす科の植物の果実は食用として多くの恵みを頂いております。うり、きゅうり、カボチャ、すいか、メロン、まくわうり、かんぴょう、などなどが常食されています。しかし、瓢箪やへちまなどは「うり科」なのですが常食の野菜にはなり難い果実です。時折若い若い実が奈良漬けや味噌漬けで口にすることが出来る程度でしょう。しかし、瓢箪はこのように加工が施されると何十年も百年も超えて身を残します。その面白い形状が私たちに楽しみを与えてくれているのでしょう。