蜷川実花の展覧会としては関西で過去最大
の個展へ行ってきました。
4000本以上の彼岸花の暗い道をゆくと
此岸から
映像は三次元空間へ
チューリップやポピーを背景に色鮮やかな錦鯉が泳ぐ
BGM流れる3D映像
うっすら現れた月に息を飲む
アートWORLDから
光の部屋へ
煌めくグラスガーランドは作品の中に入れる空間
釣り飾り10万個のパーツのうち1万個は手作りという
そして終盤
10の絵巻のクライマックスと思える『ドリームズ・オブ・ザ・ビヨンド・イン・ザ・アビス』へ
手前に極楽浄土を表現したような花園が広がっている
ここにもう会えない大切な人が隠れていない?
刻々と色彩が変化する花園を抜けると
そこは鏡の部屋。
映像が次々と映し出される異空間
空へ
海へ
そして黄泉へ
側面も床も天井までもが鏡で…
魂が浮遊して行くような感覚。
此岸を旅立つときにこんな美しい光景を目にできたなら…
まるで幽体離脱を体験するような感覚だった
鮮やかな明るさには生命力と優しさがあり
光と影
彼岸から此岸を揺らめきながら
何かに許されて
解き放たれたひとときでした。
3月30日まで京セラ美術館にて
平安神宮の大鳥居の向かい側です