memory of caprice

浮世離れしたTOKYO女子の浮世の覚書。
気まぐれ更新。

「並木・藪蕎麦」のおかめそば

2014-04-28 05:04:48 | グルメ
波乃九里子さんの
「おんなのイケ麺」思い出話が貴重。

ものごころついた時から通う店。
父(十七代目中村勘三郎)は大の蕎麦好きで、喫茶店に入るより御蕎麦屋という気質でした。
両親はダラダラ話をするのが嫌いで、さっと食べて、さあ帰りましょうって。
味わっていられないですよ。

父も弟(18代目)も食べ方がとてもきれいで、一緒に食べるのがものすごく恥ずかしかったんです。
でも一番は吉右衛門兄さん。鬼平のイメージそのもの。最後に器を置く姿はまるで御茶のお点前のよう。

天ざるの後にこれを頂くの。ここのおかめさんは湯葉とお麩、かまぼこのシンプルな具材で表現された厳しい顔つきですね。お蕎麦のゆで方が見事。
別添えのネギをわさびを2皿もらって、最初に全部お蕎麦に入れます。おつゆは辛くて江戸っ子の味。
この深い味わいは1人で楽しみます。
恥ずかしいからだれにも見られずに。

■「並木・藪蕎麦」
東京都台東区雷門2-11-9
03-3841-1340
\1000
11:00~19:30
木休
1913(大正2)年創業。



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