インド

インドに良く行きますので、中から見たインドアレコレ

インドの国内線

2006-12-17 12:21:17 | Weblog
 南インドに出張にでた、デリーからバンガロール、そのあと Coimbatore と言う地方都市に入る。

最近、インドではエアーラインの新規参入が許されるようになり、雨後の筍のようにエアーラインが増えた、以前は、 Indian Air line(国営)とJet Airways / Sahara Air line だけだったが、最近増えたのはAirDeccan/Palamaunt/Spicejet/GoAir/Kingfisher 等、いずれも後発の為低運賃でセールスをして顧客獲得にしのぎを削っている。 

 今までは、国内移動は殆ど JetAir を使っていたが、今回初めて Bangalore/Coimbatore 間を AirDeccan にした、と言うのも、Coimbatoreは地方都市のため飛行回数が少なく、 JetAir のタイミングが良くなかったためである。

 2ヶ月前、チェンナイ(前のマドラス)空港から/Coimbatore に飛んだときは、 60人程度のJetAir のプロペラ機であった、今回 AirDeccan は小型のジェット機である。 さて、午後6時発、6時30分到着が定刻であるが、6時になっても機内へ誘導するバスに案内されない。 30分ほど遅れてやっと全員バスへ乗り込む、しかしなかなか発車しない。 やっと動き出したバスは、何処へ行くのやら、何やら滑走路のはずれの草むらに向かっているではないか・・ 草がぼうぼう生えている舗装されていない道をがたがたとゆれながら着いたところに飛行機が待機しているではないか。 

 後発のエアーラインは肩身が狭いのか? 滑走路のず~っとはずれに駐機しているのである。 しかも驚くなかれ、この飛行機はチェックインの際受け取ったボーディングカードに座席ナンバーが入っていないのである。 我々には想像しがたいが、そうなんです、全て自由席なのだ。 従って、バスに乗り込むとき乗客は早く降りて飛行機に乗りたいがため、バスの入り口付近から動かないので奥はがらがらだが、その辺りだけ大混雑をしている。

 バスが飛行機のそばに到着する、扉が開くと我先に飛行機のタラップに向かってダッシュ・・・・ なんとも・

しかし、考えたものである、前方のタラップは閉鎖されている、乗客は後方のタラップめがけて移動、皆前方の座席に座りたいので乗客を後方から乗せるのである。  インド人の大混雑の巻き込まれたくないので仕方なく、最後方に並んでいたら、やがて前方のタラップが開放された。 すぐさま大勢の乗客が前方へ、幸い後ろに並んでいたので直ぐタラップに上がり、前から3番目の通路席を確保。 ラッキー!

 タラップの下でチケットのチェックを受けてから機内へ入るのであるが、6時半を回っていたので、飛行機の明かりに飛んできたのか無数の蚊が飛び交っている、機内にもかなりの数飛んでいるではないか。 前方の席だった為、入り口から入ってきた蚊が体にまとわりつく。  そのうち、スタッフが殺虫剤をとりだし、我々の頭の上で撒き出すではないか、臭くてかなわん・ 俺たちは虫ではない・・・・

 なかなか扉が閉まらない、40分ほど遅れて・ 何と女性のクルーが2人機内へ。 そうなんです、乗務員が40分遅れて機内へ入ってきたのです!  最近、エアーラインが増えた為、パイロット不足、そして乗務員不足が深刻になり、エアーライン同士で引き抜き合戦をしているのである。 多分、乗務員も不足しているので、遅れて到着した便の乗務員がこの便に駆けつけた・ と想像する。

 しかし、乗客は誰も文句を言っているのを見かけない、チケットが安いのであきらめているのである。

 飛行機が離陸して、シートベルトサインが消える、すると1人の乗客が目の前のトイレに入ろうとするが、鍵がかかって入れない、乗務員が操作してやっと入る。 30分の飛行なのでトイレは必要ないと考えているのだろう、その後2人続けて利用したところで、又ロックをかける。 すると直ぐアナウンス・・・ 着陸態勢に入るのでベルトを・・・  

 着陸した、チケットが安くても到着は到着である、飛行機がドスンと着地したと同時に、隣のインド人が携帯電話のスイッチを入れる。 もう少し待てないのか!

写真は機内のメニュー。インドでは飛行場、その周辺は撮影禁止である。