4月も10日を過ぎ,桜もまだ満開が続いている.昨年より10日ほど桜の満開も遅れているようで,鯉の動きや喰いに関しても,同じように昨年よりは遅れている感じです.
自然の季節感と同調していると考えられるのが,鯉のこの動きや喰いであり,そこは冷静に分析しながらフィールドやポイント選択したいと自分に言い聞かせ,まだ我慢が必要な時期かもしれません,その時まで.
その喰いが一気に立つ瞬間を掴みたいために,再度水月湖にチャレンジ.朝の時合いを狙って,前日の午後に水月湖に到着.今回は,喰いだすタイミングを掴みたいので,フィーディングを多めに,ヘンプ,コーンに糠を混ぜ,リキッドも混ぜて,時合いに合わせて2か所にフィーディングします.午後に到着して,夕方の時合いに喰ってきたら儲けもの,というぐらいの気持ちで,待つもアタリはありません.
折しも,強風が吹き荒れ,沖から波が押し寄せてきて,杉の枝などのごみが道糸にへばりついて来て,岸に打ち上げられて,釣りになりません.そこで,ポイントをずらして,波とごみの影響が少ないところに再セットしなおして,翌日の朝を迎えます.
朝になり,風は収まるも,全く魚のもじりもなく,まだ寄って来てない状況で,それも想定していたので,残りのフィディングの餌を撒いて,後半戦に期待します.
この日は前日と打って変わって,風も少なく,日差しもあり,暖かさを感じるものの,山からの水が勢いよく湖に流れ込み,それで魚の食いにどう影響を及ぼすか,期待したものの,全く当りもなく,水鳥だけがフィーディングした餌に反応するだけの厳しい状況です.
釣友からのLINEで,様子を聞かれるものの,アタリもないため,週末に来るためのいい情報も提供できずに,2日目も当りもなく時間だけが過ぎていきました.
この時期は,日の出も早くなり,また日の入りも遅くなって,明るい昼間の時間帯が増えても,夜の暗闇の中で,車中泊での時間の使い方も寝るしかない状況では,何とも情けないもので,寝てばかりおれないし,夜の時間をどう過ごすかは,常に付きまとう課題です.
焦っても仕方ないので,翌朝の時合いに期待して,のんびりと2日目の夜の帳が降りるのを感じながら横になり,翌朝に備えます.
早く寝ると早く目が覚めるのも致し方なく,5時前には目が覚めて,幸いにも5時半過ぎには少し明るさも出て来て,のんびり朝食の準備です.
春とは言え,まだ朝は寒さを感じるので,朝の温かいコーヒーは心もホットにさせてくれます.今回はこの最終日の朝9時には納竿なので,最後の期待を込めて,朝6時に餌交換して,アタリを待ちます.
何回はバイトアラームが鳴るのですが,すぐに音が消えて,水鳥が餌を咥えたりしていることが多くなり,そのうち,バイトアラームが鳴ってもまた鳥の仕業かと思ってしまうようになるのでした.
ちょうど朝の8時半過ぎにまた鳥の当りかと思われるバイトアラームの音に,驚きもせずに,すぐに鳴り止むかと見つめていると,そうでもなくなり続けるので,これは鯉の当りだと確信して車から出て,竿を見ると,穂先が曲がっています.ここで,やっと鯉の当りだと確信でき,タモを持って釣り座へ.
竿を持つや強烈な手ごたえで,道糸が引き出され,クイックドラッグを調整しながら竿を持ちます.竿を引き込もうとするような感触で,ぐいぐい引っ張っていきます.竿の弾力とドラッグの強さを同期させてのやり取り開始です.
久しぶりの強烈な水月湖の大型の鯉の引きです.早速浮かんでいるブイに向けて一気に走りますが,竿さばきで持ちこたえながら,鯉の動きを読んでいきます.ブイの横を走っていき,ブイにつながったロープを擦りながら走っていきますが,これも想定内なので,無理に引っ張らずに,ロープに擦られながらも引き戻し,一安心とほっとしたら,また沖に向かって走り出します.しばらく魚の動きに合わせながらのテンションを掛けながら,少しづつ寄せに入ります.20m程までに寄せてきたら,今度はまた潜って横走りです.水月湖での特徴的な引きです.そして,今度はブイを岸から繋いであるロープの下を潜っての鯉の横走りです.道糸もこういう状況を想定して太いものを使っているのですが,さすがに見える範囲でも,糸がささくれ立っているのが目視できるような状況で,少し心配になってきました.とはいえ,ここまで来たら確実にネットインしたいので,竿さばきとドラッグの調整でまたゆっくりロープの下を潜らせて,何とかネットイン.
久しぶりの強烈な引きを堪能して,一息つくとスマホから釣友からのLINEです.「今上がりました」と短く返事して,検量に取り掛かります.
マットに乗せるとわずかにメーターを越えている感じです.そこで,検寸台を取り出して,正確に検寸します.
101㎝で,何とか今年最初のメーターオーバーです.昨年の最初のメーターオーバーは4月10日だったので,今年は1日遅れになります.重さは,
で,袋の重さが1.2㎏程なので,15.8㎏くらいです.最後に手持ち写真です.
やっと今年の春の釣り開始という今回の釣果です.次回からはサイズアップを狙って,少し思い切って狙える勇気を与えてく入れた今回の鯉です.次回からは亀対策も考慮していく必要を感じています.