サラ☆の物語な毎日とハル文庫

シス・カンパニーの『ヘッダ・ガブラー』を観た

連休中に観た作品。

ここ数年、イプセンの作品の上演が目立つ気がするけれど、

これもイプセンの代表作の一つ。


 

時代感覚がちょっとズレてないか、とも思うけれど。

 

将軍の娘、ヘッダ役を演じる寺島しのぶほか、

小日向文世、池田成志、水野美紀、段田安則ら

芸達者な役者たちで飽きさせない。

 

とくに池田成志は福岡の同じ高校の出身なので、

その演技に注目して楽しんだ。

 

 

ヘッダ・ガブラーについては、主演の寺島しのぶが、

こんなコメントを残している。

 

 

★ヘッダについて寺島は、

逸脱することを許されない教育を受けてきた女性であると語り、

「その中でひずみや渇望が変な形で煮えたぎってしまう」

と彼女の人物像を解説。

本作の内容については

「自分は嫌な思いをしたくないけど、

人がぐちゃぐちゃになるのを見て楽しむことでしか思いを発散できない、

悲しい女の話」と話し、

「そういう生き方しかできないヘッダを、ある意味でかわいそうだと思う」

と印象を語った。

さらに、「自分の家もなんとなく似て非なるというか、

環境はヘッダのような感じでした(笑)。

それも組み込んで演じられたら」と抱負を述べると共に、

「内容は普遍的でわかりやすくなっています。

共演者の皆様の技の応酬ですので、

そこを楽しみに観ていただければ」と本作の魅力をアピールした。


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