サラ☆の物語な毎日とハル文庫

GINZA SIX地下三階の観世能楽堂で「能」を観た


 

実は「能」を通しで鑑賞するのは初体験。

なんの知識も仕入れずに会場まで行った。

銀座六丁目のGINZA SIX地下3階に能楽堂がある、というのが

なんとも不思議で素敵な気がする。

丸ノ内線の銀座駅から地下をたどって、

そのままGINZA SIX地下2階にたどり着き、

中に入って少しすすんで、さらにエスカレーターを降りると

能楽堂の入口があった。


 

こじんまりしてるけれど、立派な能楽堂だった。

梅若研能会6月公演。

出し物は「能」が

半蔀(はじとみ)と恋重荷(こいのおもに)

狂言は野村萬斎の墨塗(すみぬり)。

恋重荷のシテは梅若万三郎だった。

 


といっても、なんども言うように「能」は初体験。

最初の演目「半蔀」が始まって、まずびっくりしたのは

いつの間にか人がでてきて、はじまるも何も、はじまったこと。

そして、言ってる言葉が明瞭に聞き取れない。

不安になってきた。

このまま言葉をしっかり把握することなく、つづいていくのか?

 


そのとおりだった。

そして、目を開けてみているのに、

頭のなかに違うシーンが割り込む。

つまり、半覚醒で夢を見ている状態。

白昼夢だ。

目の前のシーンと白昼夢が交互につづいて1時間強。

 


終わりはまた、いつのまにかソソと人がいなくなって、

「あら終わったの」と拍手がはじまる、なんとも歯切れの悪さ。

 


次の演目の狂言は弾けるように面白く、

言葉がちゃんと頭に入ることの重要性を認識した。

 


さてそのつぎの演目が「恋重荷」

こんどは覚悟を決めて鑑賞した。

「寝ない!」

 

そして、「能」について少しわかった気がする。

舞台の中に別の時空がうまれるのだ。

信じられないほどの沈黙の「間」

テレビなら放送事故100連発くらいの沈黙の時が流れる。

その長さは、時間の経過を表現しているらしい。

 

すり足で小さなスペースをグルグルゆっくりと移動する。

あれは場所をぐーんと移動していることを示しているんだな。

 

そして、その舞台の時空に取り込まれ、

まったりと、深みに落ちていく。

 

…寝てはいません。

 

 

 

また週末がやってきた。

きっと楽しい休日を!!

 

 

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