仕事の関係で参考に観た映画「永遠の0」
原作は放送作家出身の百田尚樹。
バカ売れのベストセラーを出しているのだからすごい作家だろうと思っていたけれど、なんとなくあざとい雰囲気が、どうも気に入らない。
それに、戦闘シーンもありそうだし、泣かされそうだしで、仕事がらみでなければこの映画、観なかったに違いない。
だけど、結局心を揺さぶられた。
80万人を動員している映画だけのことはある。
岡田准一がいい。
戦争を題材にしてはいるけれど、ラブストーリーだと思う。
今は亡き夏八木勲の最後の映画になるのだろうか。
夏八木勲のラスト近くのセリフがいい。
これは宮部と松乃をめぐる物語だが、戦争で生き残った人はみんな、それぞれの物語があるのだ。あと10年もすれば自分たち戦争体験者は死んで、いなくなってしまうだろう。だからこそ、物語を伝えないといけないのだ……というようなことを語っていた。
説得力がある。
物語は語り伝えなければ消えてしまう。
第二次世界大戦については、ちゃんと知る努力をしなければならない。伝える努力をしないといけない。
そして、過酷な戦争を経て訪れたかけがえのない今の平和を、いいかげんに扱ってはいけない。
そんなことを、今日この映画を観て考えた。
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けん
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