表紙のイラストがあまりに可愛くて
本棚に飾っている。
猫のことならなんでもわかる(そりゃ言いすぎ?)
すぐれ本です。
たとえばアメリカのワシントン大学の研究者によると
人類が1か所に定住し、農耕生活を営めるようになったのは
いまから1万1050年前ごろらしい(ずいぶん細かい数字!)。
そして、定住した彼らは食糧を貯蔵し、
貯蔵した食料をハツカネズミが食べて、
ハツカネズミがネズミ算式に増え続けた。
そこに登場したのが猫だ。
イエネコの祖先「リビアヤマネコ」は
人間が持てあましていたハツカネズミを獲物にするべく
みずから人間社会に近づいてきた。
彼らは人家やその周辺から恩恵を得ることを学習し
自然と人間のそばに居つくようになった。
簡単にまとめると、人間が猫を捕獲してペットとして手なづけたというより
どうやら猫のほうからペットになりに来たということらしい。
そのほかにも…
★猫がしっぽをピンと立ててるときは嬉しい気分
バタバタとしっぽを動かすときは、いい気分じゃない
しっぽを見れば猫の気分がわかる。
★猫のゴロゴロには「自然治癒力」があることがわかってきた。
ゴロゴロの周波数は20キロ~50キロヘルツだが
これは骨折を治癒する「超音波骨折波療法」に用いられる振動数と同じ。
★猫の視野は両目を使えば285度にもなる。
★日本で一番の高齢猫は27歳と43日生きた。
ギネス記録として認定されている長寿猫は
アメリカのテキサス州に飼われていた猫で
なんとまあ! 38歳と3日生きたそうだ。
などなど。
ほかにも餌についての説明もあり、
病気対策、獣医のかかり方、ペット保険
終末ケア、迷子対策、
猫の歴史……あげればキリがない。
猫というのは、なんとも奥が深い生きものよ
と思えてくる。
もし可能なら
「ミステリーに登場する猫」で
一冊本をつくりたいと思ったり。
もしかしたら、もうすでにあるのかな?