サラ☆の物語な毎日とハル文庫

『テルマエ・ロマエ』を描いた漫画家ヤマザキマリという人

去年トルコ旅行に行く前に、「地球の歩き方」のイスタンブール特派員のブログを覗いていたら、「漫画家のヤマザキマリさんが、NHKBS1の『アジアで花咲け!なでしこたち』というドキュメンタリー番組のレポーターでやってきた」という話が載っていた。

 「なんじゃ、なんで漫画家がトルコくんだりまで、テレビの仕事で出向いてるんだ?」と、そのとき軽く疑問に思ったものだった。

『テルマエ・ロマエ』といえば大ヒット作品。漫画家なら製作にかかりっきりじゃないのか?

それに、いつも締め切りに追われて、スタジオにこもりっきりの漫画家って、とってもドメスティックなイメージがある。

 

その疑問も、先日の朝日新聞の別刷り特集記事で納得した。

ヤマザキマリさんって、イメージしていたよりもずっとグローバル、コスモポリタンだったのだ。

 

母親が札幌交響楽団のヴィオラ奏者として仕事をしていたので、幼い頃から母親の演奏活動のおともで旅に出ることが多かった。

14歳のときには、母親のすすめでドイツとフランスを一人旅。

17歳でイタリアに渡り、フィレンツェのイタリア国立フィレンツェ・アカデミア美術学院で美術史と油絵を学んだ。

 

イタリア人の詩人と恋愛をし、シングルマザーに。

日本にもどってきて、北海道大学などでイタリア語の講師をしながら、札幌テレビのレポーターなどもつとめた。

その後、14歳年下のイタリア人の比較文学研究者と結婚して、シリア、ポルトガル、アメリカに暮らし、いまはイタリア在住だとか。

その間に、日本で漫画家としてデビュー。『テルマエ・ロマエ』が大ヒットする。

こういう型破りの人生を送ってきた人。

 

「北海道の大自然の中で野放しで育ち、10代の頃にイタリアに渡って以来いろんな国で生活してきて、大げさに言うと地球全体が家みたいな感覚になっているんですね。国とか考え方とか、一つの記号に縛られたり、とらわれたりしたくない。生きている限り自分の世界観は広げられるところまで広げなきゃと思っています」(朝日新聞3月21日記事より)

だから、トルコだってどこへだって、自由に行くし、型にはまらない活動ができるのだ。

コメント一覧

ももんが
「世界の果てでも漫画描き」シリーズ、ご一読を。スティーブ・ジョブスも題材にしてますよ。
http://www.amazon.co.jp/ヤマザキ-マリ/e/B003UWQLXA/ref=sr_tc_2_0?qid=1395153795&sr=1-2-ent
彼女の漫画ほぼ完読中
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