レースが始まる前
誰が予想し得たか?
引退、そして種牡馬入り。
かすかな望みを、託し今回の京都記念。
内枠先行有利の馬場は、エフフォーリアに味方するはずだった。
しかし、レース中に心房細動を発症し、そのレースは走りきれなかった。
心房細動。
一口にいえば、心臓が機能しなくなって心臓から血液が排出できなくなる。
ヒトでは致命的であり、命にも関係する。
この心房細動は、国により予防薬を接種しながら競走を続ける国もあるという。
日本ではその薬物は認められていないために、引退を余儀なくされる場合がある。
当たり前だが、生あるもの、心臓が機能しなければ生命の危機に瀕する。
勿論競走馬でもまたその再発もわかり得ない。
エピファネイア産駒では、現在一番に活躍していた馬であろう。
さて、種牡馬になるという。
成績からすれば言うことはない。
可能性はどうだろう。
どんな産駒が出るだろう。
私は、今までのサラブレッドから推し量ると、
エフフォーリアの種牡馬イメージは、
メイショウサムソンのようなイメージです。
馬体はごつい、スピードはある。
キタサンブラックのようではなく、あくまでメイショウサムソン的な感じ。
自身の特徴は、スピードの持続性がこの馬の強み。
サンデーサイレンスの3×4というクロスを持つので、繁殖牝馬は選ばないと、体質に問題が出やすいだろう。
配合となると、今の日本で生まれた繁殖牝馬には難しい。
サンデーサイレンスが強く出る産駒の特徴は、まだ分からない。
試してみて良い産駒が出れば、明るい。
しかし、おそらく2025年からはコントレイル産駒が活躍し始めるだろうから、海外の優秀な牝馬にはあてがわれるだろうか?
スピード系のノーザンダンサー系のクロスが多い牝馬であれば、少し面白い産駒が出るのではないか?
エピファネイア〜スペシャルウィークが内包し、ハーツクライ〜サンデーサイレンスとなるが、
少し考えるのは、シーザリオのクロス。
あまりインクロスは産駒の体質に懸念があるため、好きではないが 日本の名牝のクロスというのも、新しい形として認識されるかもしれない。
シーザリオ系とも言える今これから、流行る可能性がある、種牡馬系が確立されるかもしれない。
あまり、産駒の適性の幅はないように感じる。
スプリンターは出づらいだろう。
しかし配合によっては、ステイヤーなら出るかもしれない。
3歳秋で天皇賞へ挑戦し、コントレイルに勝った事は非常に意味があったと思います。が、個人的には、菊花賞でも面白いと思っていた。
しかし、爪の不安やその他の事もあるらしいが、詳細は分からない。
しかし無事であった事は幸いです。
あの天皇賞の検討し、勝った事には感動もしえた。三つ巴の戦いに勝った意味は大きく、種牡馬の可能性も期待出来る。
しかし、私はメイショウサムソンのようなイメージ。
初年度産駒で、上がり3F33秒台の出せる中距離馬が2歳時のうちに出せれば、私の見当違い。
そういう産駒が出る事を切に願う。
エフフォーリアの可能性を感じたのは、やはり2歳時の東京競馬場での走り。可能性が確信に変わったのが共同通信杯だろう。
皐月賞のパドックは素晴らしかった。強烈に記憶が残っている。
それだけに、産駒の早期の活躍も十分期待もしたい。
速い引退が悪いわけではなく、新たな可能性が見られる嬉しさもある。
ありがとうお疲れ様でした。