1998年6月終わり~8月にかけて。
この年、念願というほどではなかったが、北海道を走り回っている。仕事は辞めて、まあ、どうにでもなれという感じだった。そのころは児童書を共著で、3冊か4冊ほど出していただけで、とても食える状態ではなかった。その3年前に母が亡くなり、なんか、どうでもいいかと思っていたのかな。なんとか、なるっしょと。道内を40日ほど走り回った。距離にすると約1万キロ。今、振り返ってみると、このときが最高にわくわくしていたかもしれない。テント内でラーメンの煮立った湯をこぼして火傷したり、開陽台のキャンプ場では坂道を転倒してネンザもして足首が腫れ上がったし、富良野の砂利道では初転倒も経験した。40日ぶりに我が家に帰ってきたときには、蛍光灯の灯りが眩しくて眩しくて、なんだか人ん家にきたみたいだった。
このときもカメラは持参していたが、それほど撮影はしていない。まあ、記憶がぼけないうちに、当時のルートを思い出しながら書き留めておこう。しかし、東京から往復高速を使ったとはいえ、400CCでよく走ったなあ。