7月1日(水) 静内キャンプ場~上富良野
午前9時前後にはキャンプ場を出発。
えりも町から池田に回ってキャンプするつもりだったが、明日は天気が崩れるらしいので、富良野のキャンプ場で連泊することにする。
静内町の弁当屋さんらしきところで弁当を作ってもらい、二十間道路を走り、71号をちょっと走ったところにある、ハイセイコーのいる明和牧場前でバイクを停め朝食。子馬などが好奇心もあらわに近寄ってきては、また向こうに駆けていく。ダートを数キロ走り、237号に合流。
えりも町から池田に回ってキャンプするつもりだったが、明日は天気が崩れるらしいので、富良野のキャンプ場で連泊することにする。
静内町の弁当屋さんらしきところで弁当を作ってもらい、二十間道路を走り、71号をちょっと走ったところにある、ハイセイコーのいる明和牧場前でバイクを停め朝食。子馬などが好奇心もあらわに近寄ってきては、また向こうに駆けていく。ダートを数キロ走り、237号に合流。
富良野にきたからには、O垣さんに顔見せくらいはしなくてはと、上富良野の商店街に行ってみると、パレードの真っ最中で交通規制が敷かれている。それでもなんとか、記憶にあるO商店あたりをうろうろしてみるが、どうにも見つからない。10年以上前に訪れているとはいえ、そんなに勘違いするはずがない。シャッターの閉まっているそれらしい家にもいってみるが、商店の看板などどこにもない。
「あの、O商店はどこでしょうか?」
と、パレードの見物に出ていた老人に訊いてみる。
「Oさん宅なら、ここだよ」
と、シャッターの閉まっている家を指さす。
「お店はやってらっしゃらないのですか?」
「もう、やってないよ」
「どこか引っ越しでもされたんですか?」
「奥さんはローソンにいるっていうけどな」
しばし、頭が混乱。
事情がよく飲み込めないまま、自衛隊基地の横にあるというローソンまでいってみることにする。ようするにO商店はコンビニに模様替えして、店は利便性のある国道沿いに移転して、住居だけは元のままだということだろうと勝手に解釈。
と、パレードの見物に出ていた老人に訊いてみる。
「Oさん宅なら、ここだよ」
と、シャッターの閉まっている家を指さす。
「お店はやってらっしゃらないのですか?」
「もう、やってないよ」
「どこか引っ越しでもされたんですか?」
「奥さんはローソンにいるっていうけどな」
しばし、頭が混乱。
事情がよく飲み込めないまま、自衛隊基地の横にあるというローソンまでいってみることにする。ようするにO商店はコンビニに模様替えして、店は利便性のある国道沿いに移転して、住居だけは元のままだということだろうと勝手に解釈。
国道沿いのローソンにいき、とりあえず、レジ・カウンターを見つつ、商品棚の前にいく。女性がいるにはいるが、Oさんの奥さんかどうかはっきりしない。カップメン二ヶとボトル入りのお茶を買って、とりあえずレジにいき、声を掛けてみる。
「オレ、わかる?」
顔をじっと見つめられて、しばし間。
「Y君?」
という感じで再会。
「今夜は泊まってきな。ジンギスカンでもやって飲もう。うちのダンナも今日は仕事休みだからちょうどいいからさ」
ということになり、自宅にいるというOさんに電話。
近くの日の出公園にテントを張って、そこから出直してくると言ったが、とりあえず、自宅に一回いってくれというので、Oさんとも10数年ぶりに再会。髪をぐいんと背中まで伸ばして縛っていて、今もドライバーをしているという。元酒屋だった店内には見事になにもなく、バイクと自転車置き場と化している。ホンダのオフ車とカワサキのGPZ750が置いてある。GPZは友人から5万円で買ったとのこと。以前、会ったときは自転車に凝っていて、バイクの、バの字もでなかったはずだ。この10年のあいだに、Oさんもバイクに乗るようになったんだと思うと、感慨深いものがある(もちろん、自分も含めてだが)。2人とも、いつのまにかギターからバイクのハンドルを持つようになっていたのか。
大きなネコを飼っていて、黒いほうが「クロダ」という名前で、白いほうが「ネコダ」という名前だと教えられる。そう言えば、奥さんも、可愛い子猫のような容貌だったのに、久しぶりに会ってみると、なんというか、テレビの上に居座っている大きなネコを想像してしまった。ときおり、大きな目でぎろりんとあたりを見回す。そういえば、奥さんとは東京で何回も会っていたくせに、今もって下の名前は知らない。
Mさん(コンサートの裏方をずっとやってもらっていた)が谷川岳で婚約者の目の前で滑落死した話などを聞く。何回か北海道にもきていて、Oさん宅をベースにあちこちにいっていたという。そのあと、十勝温泉の銀山荘までバイク2台(Oさんはオフ車)でショートツーリング。入浴の回数券を持っているとかで、風呂代をおごってもらう。すばらしく眺めのいい露天風呂にはいり、つい数年前に中学生の息子さんと二人で東京から引き上げてきたAさんの話など聞きながら、長風呂を楽しむ。以前きたときに、小さな子供が二人いたが、上の女の子は旭川の高専に通っていて、下の男の子はもう中学生だという。いろいろ出費が大変なようだ。
夜はAさんもやってきて、Oさんの家で飲み会。――Aさんは、今から10数年前に渋谷の「アピア」でM君とジョイント・ライブをやったときに、ゲストとして出演してもらったり、その他にも何回か一緒のステージに立っている。やがてギターやらキーボードを持ちだしてきて、ワイワイとミニ・コンサート。大いに飲む。Aさんから、なにやらダイオキシン問題がどうのこうの、役場まで抗議にいったとかいう話も聞いたりする。みんな、がんばっている様子。
結局、その日は、Oさん宅にお世話になる。