電卓のすすめ18 から続きます。
社会人になってからはカシオのNS-3という電卓を長年使っておりました。
新書版ほどの大きさがある普通の電卓です。
昔は、会計ソフトや表計算ソフトなどというものはないので会計業務は電卓が命でした。
現金出納帳や預金出納帳から元帳に書き写し、毎月の試算表作成を経て最終的には損益計算書と貸借対照表を作成します。
全ての計算は電卓一本です。
そろばんを使っている人もいましたが、足し算は圧倒的にそろばんの方が速かったです。
上司からは絶対計算ミスは起こすなと「1+1でも電卓を使え!」と教え込まれました。
確かに卓上には電卓が必ずありますので、暗算できる計算なら2秒もかかりません。
長年使っていると電卓が汚くなってきます。
定期的に自宅に持ち帰り分解掃除をしていたのですが、あるとき何を間違えたのか基板に穴を開けてしまいました。
それから愛用するための電卓探しの旅が始まりました。
今のところ、多数の電卓を所有していますが一番使っているのが
SHARP EL-566 です。
(SHARP EL-566)
学校教育用に使われていた機種で、後継機はEL-566Eとなります。
(左:EL-566E 右:EL-566)
実務電卓として人気のあるEL-G35も持っていますが、昔のようにガリガリと電卓を打つことが少なくなりました。
(簿記検定で人気のEL-G35、現在は中古しかなく新品の値段より高くなっているようです)
会計ソフトもありますし、表計算ソフトもあるのでちょっとした計算はこのEL-566で間に合ってしまいます。
毎日、ペンを挟んでシャツポケットに入れて持って行きます。
(真ん中に変なシミができて取れません)
関数電卓の中でも小さな機種なのですが、テンキーの形状が絶妙でブラインドでも入力できます。
簡単な集計ならスマホのソフトウェア電卓より早くできますし信頼性もあります。
小さな計算機をブラインドで入力する場合は「電卓速算術入門」末次信義著:ブルーバックス
にあるように、2本指入力が有効です。
(右手の場合)
7,4,1,0 人差し指
8,5,2 人差し指
もしくは中指
9,6,3 中指
演算キー 中指
古い機種ですが経営分析にも使えますし、2変数の統計計算も対応していますので数値予測も可能です。
その他にも256ステップまでのプログラムを4本登録できるので、
1:元号⇒西暦変換(年齢早見表)
2:西暦⇒元号変換
3:偏差値
4:Free
と、しています。
自作ですが、年齢早見表が意外と便利で良く使っています。
1.昭和40年なら3.40と入力、平成は4.XX令和は5.XX
2.西暦表示
3.続いて年齢表示
実はかなり長い間使っており、予備機としてもう1台所有していました。
さすがに初代がボロボロになってきたので2号機に換えたのですが、こちらも使用感が出てきました。
(左:初代はSHARPの文字が消えてます)
ずいぶん古い機種です。
調べましたが発売年がわかりません。
お客さんと話をしているとき、私が使っている電卓を見ながら
「この電卓、高校の時に学校で使っていたよ。」
と言われたことがあります。
逆算すると25年ほど前は現役で活躍していた電卓なのでしょうか。
もう一つのヒントは「電卓なるほど活用術」小沢健一編:国土社
の132ページにEL-566の記述があります。
(電卓なるほど活用術:小沢健一編:国土社より引用)
この本の発刊が1995年ですので、それ以前には発売されていたことになります。
ネットを探してもこの機種に関する情報は少なく、未だに愛用しているのは私だけかもしれません。
続編、文具の木の実もご覧ください。
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