電卓のすすめ8 からの続きです。
定数計算はメーカーによって使い方が違います。
全ての電卓を調べたわけではありませんが、
シャープ、キャノン等、カシオ以外のほとんどのメーカーは次の操作になると思います。
例はカシオと考え方が同じなので省きます。
【加算】数値[+]定数[=]
数値に定数を加えます
数値を省略した場合は表示している数に定数を加えます。
見事にカシオと定数と数値の位置が逆転しています。
あわせて[+]などの演算キーを2回押さなくとも定数計算モードに入りますので、キー操作は少なくてすみます。
シャープからカシオに換えた方で、カシオは定数計算ができないのかと言われている方もおりました。
勝手に定数計算されてしまうシャープを嫌う人もおり、明示的に演算キーを2度押しするカシオと好き嫌いが分かれるところです。
【減算】数値[-]定数[=]
数値から定数を引きます。
数値を省略した場合は表示している数から定数を引きます。
【乗算】定数[×]数値[=]
数値に定数を掛けます。
数値を省略した場合は表示している数に定数を掛けます。
シャープでは乗算だけ定数と数値が逆転します。
【除算】数値[÷]定数[=]
数値から定数を割ります。
数値を省略した場合は表示している数から定数を割ります。
次のような計算をされた方がおりました。
「毎年2%売上げを伸ばし5年後には現在の10%増になる計画を立てました。」
これは1.02[×]5で1.10という計算ですが計算方法が違います。
電卓で検算してみると
1.02[×][=][=][=][=]で1.104。
惜しい!
実際は1.1の5乗根になるので
ニュートン法を使えば普通の電卓でも計算できますが
近似値は1.01924487649
(検算)
1.01924487649[×][=][=][=][=]で1.099999997
電卓のすすめ10 に続きます。
続編、文具の木の実もご覧ください。
【実務や試験に役立つ】定数計算 入力を省いて計算を楽にする方法
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