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皆さん、こんばんは!
プロ研修講師・プロコンサルタント・中小企業診断士のあお先生こと、青木公司です。
本日のブログは「大学時代にフランス語の授業で初めて触れた「星の王子さま」とそれを教材にしてくれた先生への感謝について」です。
先日、フランスのアニメ映画、「リトルプリンス 星の王子さまと私」を見ました。
その映画自体は後半より、前半、シングルマザーのキャリアウーマンに育てられている、一人ぼっちのエリート少女がとなりのおじいさんと交流していくシーンがすごくよかったのですが・・・・・。
僕がその時、思い返したのが、僕が大学時代に初めてよんだ「星の王子さま」についてのことです。
皆さん、星の王子さまが全世界で1億5千万部も発刊されている、フランス人飛行士・小説家のサン=テグジュペリの名作であることはご存知だと思います。
僕も知っていたのですが、僕の趣味にはあわなかったので、僕は大学に入るまで読んだことがありませんでした。
僕が好きだったのは、村上春樹、宮本輝、レイモンド・チャンドラー、スコット・フィッツジェラルド、スティーブン・キング、ジェフリーアーチャーなど。もしくはフィリップ・K・ディックや砂の惑星シリーズなどSFもの。
小学校の頃にさかのぼっても、アーサー・コナンドイルや横溝正史、江戸川乱歩など。
まあ、趣味ではなかったんですよね。
僕が大学時代になぜ星の王子さまをよんだのかというと、大学一年生の時、第二外国語のフランス語の授業で、星の王子さまの原文が授業で使われたからです。
フランス語を始めたばかりの大学生。しかも、第二外国語、フランス語専攻のほうが中国語専攻より、パリジェンヌのような素敵女子がいるのではないかという理由だけで、フランス語専攻した僕にとって、星の王子さまの原文でも訳すのは大変で、苦労をしたことを覚えています。
ただ、その時、抽象的ながらも、非常に奥の深い話に不思議な興味を覚えたのを覚えています。
それでも、当時の僕にとっては、ひそかに説教臭くて、なんとなく、素直に受け入れられないものでしたが。
それから10年ほどたって、なんとなく気になって星の王子さまを読んでみた時、初めて書かれている暗喩に対して共感をした感じがしました。
そして、今、読むと、サン・テグジュペリが書いたことが、そしてなぜ1億5千部も売れているのかわかる気がします。
「大切なものは目で見えないからね。」
「君がバラのために使った時間が長ければ長いほど、
バラは君にとって特別な存在になる。」
「あのバラは、たった一輪でも、キミたち全員よりも重要なんだ。」
「人間たちは、急行列車に乗り込むけど、自分が何を探しているのかわかっていないんだ。
ただ、やたら動き回るだけで、自分たちが堂々巡りしていることに気づかないんだ。」
一言一言がとても印象的です。
そして、星の王子さまが今までいった星で出会った人たちで比喩するものの本当の意味も、ようやく今、大人になったからこそ強くわかるものもあります。
あの時、フランス語の先生に、「なんでわざわざ、星の王子さまを教材にするんだ。」などと思いましたが、今はわかります。
きっとフランス語のその先生は大学生だった僕たちに、フランス語に興味をもってもらいたいだけでなく、これから大人として生きていくからこそ、大切にしないといけないものを伝えたかったのだと思います。
その時の幼い、大学生の僕には100%伝わらなかったけど、今はとても感謝しています。
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