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教科書の「少年の日の思い出」が僕に与えた強力な学びについて

2012-10-12 05:44:17 | Weblog
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おはようございます。中小企業診断士のあお先生こと青木公司です。

本日も九州の小倉の大手企業のキャリアビジョン研修の講師に来ています。今日、横浜に帰ります。

さて、本日最初のブログは「少年の日の思い出」ヘルマン・ヘッセから学んだ強力な学びについてです。

「少年の日の思い出」という短編を覚えていますか?

これはあの大作家ヘルマン・ヘッセが書いた短編で、国語の教科書に載っていた短編です。

日本では80%以上の中学の教科書で取り扱い続けているすごい話です。

あらすじはこういうものでした。

ある少年の趣味はチョウの収集。

彼は情熱をもって蝶の収集をしている。

ある時、珍しいコムラサキ蝶をとらえた。

その美しい蝶を誰かに見せたい気分になり、得意になって、隣に住む先生の息子、エミールに見せにいく。

エミールは「非の打ちどころがない」という少年たちにとって気味の悪い悪徳を持っていて、彼も蝶の収集をしていた。

収集は貧弱だが、こぎれいにしているのとばらばらになった蝶をつなぎ合わせるすさまじい能力を持っていた。

そのエミールに見せると、彼は専門家のように鑑定し、いくらくらいと値踏みしたうえで、細かくチェックし、触覚の長さが違うとか足が数本ないとかいろいろ批評した。

「私」は傷つき、もう獲物をみせないと誓った。

ある時、そのエミールがヤママユガという非常に珍しい蝶をとらえたという噂を聞いた。

「私」にとって、そのヤママユガがアイドルであり、どうしても見たくなってエミールの家にいった。

彼がいなかったので、黙って彼の部屋に行くとそのヤママユガがあった。

見ているとどうしてもほしくなって、私はポケットに入れて、一度は帰ろうとするが、強力な罪悪感にさいなまれそれを返そうとするが、なんとチョウはポケットでつぶれてばらばらになり、羽は粉々、触覚はなくなってしまう。

そのまま置き、自宅に帰るが私は強力に後悔し、母に告白すると「今日のうちにエミールに謝り、自分の持ち物をどれでも差し出すから許してくれといいなさい」といわれる。

私はエミールに会い、告白し、謝罪する。

するとエミールは私を責めず、チェッと舌うちをしてこういう。

「そうか。つまり君はそういうやつなんだな」

責めもせず、ののしりもせず、ひたすら軽蔑をした目でみるエミール。

私は自宅に帰ると母も責めず、ただ抱きしめてくれた。

そして私は部屋に帰り、チョウをすべて指で押しつぶして破壊した。


という内容だったと思います。

なぜ、チョウをつぶしたのかというと、最期、「エミールが私を責める価値もないやつと責めてもくれなかったこと」、「母が罪を謝罪するということをした私をそれ以上責めなかったこと」。

そのことから自分ができる最大の罰を自分に与えたのだと思います。


学生時代、僕が学んだ多くの国語の話を思い出すことはできないのですが、この話だけは強力に覚えています。

僕がその話から学んだことは以下のことです。

「世の中には一度犯してしまったら絶対に取り返しのつかないことがある」ということ。

その強力な印象は僕が正しい行動を取るための指針になり、絶対に過ちを犯さないとしようとする大きな支えとなっています。

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