皆さん、おはようございます。
プロ研修講師・プロコンサルタント・東京都中小企業診断士協会理事・事業開発部長の青木公司です。
さて、今回は東京リーガルマインドリーダー講師時代の思い出についてお話をします。
青木は今は年間203日、講師として、大手企業などの研修講師、中小企業診断協会のプロコン塾で最大規模の売れる人気プロ研修講師・コンサルタント養成講座の塾長として登壇し、コンサルタントとしても複数の大手企業のコンサル、大手企業の労働組合のコンサル、多数の中小企業の顧問コンサル、7つの士業事務所のコンサルを行い、中小企業診断士受験講座も11年の通算二次合格率48%の二次合格スーパー本気道場を開催していますが、もちろん、講師としてスタートアップの時もありました。現在は4400名の中小企業診断士の属する東京都中小企業診断士協会の理事・事業開発部長ですが、当時は協会活動もほとんどできていなく、していてもそう有名ではありませんでした。
スタートアップ時には、大手資格学校の東京リーガルマインドにて受験対策講座の講師を3年務めました。
そして、僕の場合は異例中の異例として、合格後半年後には講師登壇、そして合格後、1年後からは東京リーガルマインド二次受験対策講座本科コースのリーダー講師になりました。
理由は僕の講師としての話術と、僕が持っていた二次事例攻略の解法フロー、そして、今は不揃いの合格答案たちという名前になっているその前身の80分間の真実の出版を主力メンバーで行ったその経験を当時の責任者に買われたからです。
その後、本科コースリーダー講師として、一次二次対策講座の青木クラスの講師として、さらに生産事例のリーダー講師として(※財務リーダー講師も一時、やりました)、二次、一次の講師経験を積みました。
今のLECの体制は分かりませんが、当時はLEC事務局の責任者とリーダークラスの講師とで、色々合議をしながら方針を決める形を取っていました。
また、テキスト制作、事例制作、添削基準も各科目のリーダー講師を中心に、主力講師などで話し合って決めていく体制を取っていました。
当時はLECのエース級講師陣は強力な個性の人達だったので、なかなか激しいバトルもありました(笑)。
当時は僕は企業内診断士であったので、LECのリーダー講師の仕事をこなすのはかなり大変でしたし、他にも20万円/月の顧問コンサル、研修講師、アセスメントアセッサー、一日10万円のビジネスアドバイザー、40万円での大手企業の昇格試験問題制作などいろいろやっていたので、かなりハードでした。 本業とあわせ、あの時が人生で一番忙しかった時かもしれません。
それはさておき、中小企業診断士二次試験の模範解答を作る時のことです。
僕は生産事例のリーダー講師だったので、僕がLECの生産事例の模範解答を作る責任者でした。
もちろん、僕の模範解答は作るのですが、それ以外に他のリーダー講師の人、それ以外にも生産事例を担当する講師たちから模範解答を挙げて、比較してLEC公式の模範解答を作るのです。
その会議においては、自己主張が強く、かなり激しいバトルが繰り広げられました。
その時、あるエース級の講師の人が、その人の解答は一般論過ぎて、事例の解答としてはおかしいのではないかと別のエース講師級の人に言われた時のことです。
その講師の方はこういいました。
「青木さんの作った模範解答は受験生思考で色々な方向性が網羅されていて非常にいいし、他の人の解答もなるほどと思うところがある。しかし、僕の作った解答も僕が信じて教えてきたメソッドにおいて成立しているし、これはこれでありと自負している。」と。
僕は作問者思考、採点者思考、合格者思考というのは概ね一致していると思うし、それに基づいて、合格者が問題をみて書くことができる多数派解答を網羅している解答が合格に近い解答と思っているし、自分の模範解答はそういう解答と思っているし、それを導き出すための解法メソッドには自信を持っています。
当然、一次知識をつなぎ合わせたような部分の多い、一般論的な解答では疑問も持っていました。
しかし、しかしです。
そのエース級の講師の方は自信をもってそう断言しました。
「自分のメソッドにおいてこの解答は成立している」と。
この解答に関してだけで言えば、いろいろあるのですが、僕はその一言にプライドを感じました。
その講師の方は僕よりもちろん相当の大先輩であり、元々NO1受験機関のエース講師だったのを、LECが引き抜いた方でした。
学者肌の先生で、決して自分の我を通すタイプでないその先生が言った一言。
非常に印象に残っています。
今はその先生はLECにはいませんし、受験指導は今はやっていません。
LEC時代、講師会議は結構面白くもありましたが、逆に意見調整がかなり難航したり、結構、きつい言葉も飛び交い、強烈な会議でしたが、それでも時々、あの時のことを思い出します。
そして、まだ中小企業診断士になったばかりだったからこそ、そういう先輩の一言一言が印象に残っていることがあるのです。