前回からの続き
明治の世
鳥羽・伏見の戦い後、全国を流れた剣心。
剣心が時代のうねりの先端から離れた後も、時代は流れ続けた。
慶応4年(1868年)4月
江戸城は無血開城し、新政府の支配下に入る。
ここに、初代・徳川家康以来260余年続いた江戸幕府は事実上滅亡した。
新選組を含む旧幕府方の残党勢力は各地で転戦。戊辰戦争は続く。
慶応4年(1868年)9月
元号が「明治」と改元。
この頃、流浪人として各地を流れていた剣心は会津戦争に遭遇している。
老若男女総出で戦い、篭城までした会津藩は9月22日、新政府に降伏した。
新選組の斉藤一もこの時期新政府に降伏している。
明治元年(1868年)12月
榎本武揚が蝦夷地で政権を樹立する。
ここには旧新選組副長・土方歳三の姿があった。
明治2年(1869年)5月
新政府軍による箱館総攻撃。
土方歳三は戦死し、榎本武揚はついに新政府に降伏する。
これにより、戊辰戦争は終結した。
明治4年(1871年)
新政府は廃藩置県を断行。
それまでの藩が府や県となり、大名や藩士など「士族」たちが
一斉に失脚した。
明治6年(1873年)
征韓論を巡る、西郷隆盛と大久保利通の対立により明治六年政変が起こる。
西郷をはじめとする薩摩系参議、軍人、官僚が一斉に辞職した。
明治7年~10年(1874年~1877年)
佐賀の乱、神風連の乱、秋月の乱、萩の乱と士族反乱が相次ぐ。
そして、明治10年、最大規模の士族反乱である西南戦争が勃発。
九州の地には、西南戦争を見守る剣心の姿があった。
明治10年9月、西郷の死により西南戦争は終結。
これにより、幕末維新の時代は終わり、明治政府の治世が本格的に始まる。
そして時代は流れ、明治11年の東京下町より、浪漫譚は始まる。
明治剣客浪漫譚
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/92/cbd1f3deef3e7543a5baad65e72042f5.jpg)
明治11年、東京下町。剣心28歳。
剣心は、神谷活心流道場の主・神谷薫(かみやかおる)と知り合う。
ちょうどその頃、「人斬り抜刀斎」を語った辻斬りが横行しており、
帯刀している剣心を目撃した薫が、剣心を捕らえようと襲い掛かる、
といった出会いだった。
結局、「人斬り抜刀斎」の名を語っていた者は真っ赤な偽物で、
神谷活心流道場の土地を奪うために、神谷活心流・人斬り抜刀斎の名で
辻斬りを行って、道場の信用を落とすというセコい悪党の仕業であった。
本物の抜刀斎であった剣心は、逆刃刀をふるって悪党をこらしめる。
「目に映る人々の幸せを一つ一つ守ること」という誓いを、
剣心はこうした形で実践していたのだった。
薫は、剣心が本物の抜刀斎と知りながら、
「流浪人の緋村剣心」として、神谷活心流道場の盛り立てに協力してほしい
と剣心に願い出る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/df/d7ae1b81a37b3a63b1cd8d2bc65ee263.jpg)
こうして、流浪人として流れていた剣心は、しばらく神谷道場で
やっかいとなることになったのだった。
剣心と仲間たち
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/75/d09dee5459f4e391928e057806a79efb.jpg)
剣心は、かつての志士仲間であり現在は陸軍卿である山縣有朋と再会する。
山縣は剣心を陸軍に誘うが、剣心は「人斬り働きで栄職につく気はない」と断る。
山縣は「時代は変わって侍は滅んだ、この時代剣一本では何も出来ん」と
食い下がるが、剣心は「剣一本でも瞳に止まる人々くらいなら守れる」と答えた。
かつて「人斬り抜刀斎」と呼ばれた剣心の現在の生き方が、そこにはあった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/dc/9284c3b94333faf8d565001f1ce26bc9.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/24/1842aae190ad4812e2272ef53bb729c8.jpg)
こうした剣心の生き方は、さまざまな人々を惹きつけた。
東京府士族・明神弥彦(みょうじんやひこ)
元赤報隊準隊士・相楽左之助(さがらさのすけ)
二人とも、流浪人としての剣心に惹かれて、剣心のもとに集まった仲間である。
流浪人と人斬りの間で揺れ動く
ある日、剣心は元・人斬りの兇賊「黒笠(くろがさ)」を捕らえることに
協力してほしい、と警察署長から依頼される。
人斬りをやめた剣心と、今でも人斬りを続けている黒笠。
その出会いは剣心に何をもたらすのか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/1f/0c4f494ff6925fe87a19ae959eb16df2.jpg)
黒笠は、「鵜堂刃衛(うどうじんえ)」という、元々は新選組の隊士であり
後に維新志士側の人斬りとして活躍した人物であった。
刃衛は斬り合いを心から愉しむ殺人狂であり、
流浪人としての剣心を「弱」とし、剣心を抜刀斎に立ち戻らせようとする。
そのために、刃衛は薫を誘拐し、剣心を怒らせることにした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/3a/6787563ebc2c8e40650be9acdf37b043.jpg)
この挑発により、剣心は完全に抜刀斎に立ち戻った。
かつての妻、巴の死の光景が剣心の頭によぎる。
刃衛がつくりだしたこの状況は、偶然にも巴が死んだときとよく似ていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/82/ef6ff7849faf57e0d1811998e5312729.jpg)
抜刀斎となった剣心が、刃衛の額にとどめの凶刃を振り下ろそうとするとき、
薫の叫び声が、抜刀斎から剣心へと呼び戻した。
剣心はあやうく、「不殺(ころさず)」の誓いを破るところであった。
抜刀斎のとどめの一撃をもらい損ねた刃衛は、自らの手で人生の幕を引く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/9c/69b4c153d63ab0fdc27c946876b8509e.jpg)
刃衛は、明治政府の重鎮御用達の暗殺者だったのだ。
捕縛され、依頼主が明かされるわけにはいかなかった。
明治の世になってもまだ、人斬りが必要とされていることに衝撃を受ける剣心。
刃衛は、「お前がいつまで流浪人でいられるか地獄で見ててやる」と
言い残し、息をひきとった。
四乃森蒼紫との闘い
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/66/22c95d2cca3b24a61c265eb59881a044.jpg)
元会津藩の御典医の助手であり、現在は阿片の製造をさせられている
「高荷恵(たかにめぐみ)」を巡り、剣心は隠密御庭番衆(おにわばんしゅう)と
闘うことになる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/31/2bafc273f72bc35aab31e0dbc3b90c7f.jpg)
幕末に闘えなかったことを悔い、明治の世に闘争を求める
御庭番衆御頭の「四乃森蒼紫(しのもりあおし)」は、
阿片密売の元締め・武田観柳の私兵となって、剣心の前に立ちふさがった。
剣心は蒼紫との闘いに勝利したが、武田観柳のガトリング・ガンにより
隠密御庭番衆は蒼紫を除いて全滅した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/fe/fcc5fe83157959d50792f3e2b66d1bbd.jpg)
闘争に敗れ、部下をすべて失った蒼紫は剣心のもとを去る。
いずれ、緋村抜刀斎を倒し部下の墓前に最強の華を添えるため、
蒼紫は剣心を再戦することを宣言し、魔の樹海に消えた。
次回へ続く
拍手ボタン
記事が面白かったらポチっとよろしくです。
![](http://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/?pc=http%3a%2f%2fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2f%400_mall%2fbook%2fcabinet%2f0887%2f08874150.jpg%3f_ex%3d80x80&m=http%3a%2f%2fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2f%400_mall%2fbook%2fcabinet%2f0887%2f08874150.jpg%3f_ex%3d64x64)
るろうに剣心完全版(01)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0237.gif)
鳥羽・伏見の戦い後、全国を流れた剣心。
剣心が時代のうねりの先端から離れた後も、時代は流れ続けた。
慶応4年(1868年)4月
江戸城は無血開城し、新政府の支配下に入る。
ここに、初代・徳川家康以来260余年続いた江戸幕府は事実上滅亡した。
新選組を含む旧幕府方の残党勢力は各地で転戦。戊辰戦争は続く。
慶応4年(1868年)9月
元号が「明治」と改元。
この頃、流浪人として各地を流れていた剣心は会津戦争に遭遇している。
老若男女総出で戦い、篭城までした会津藩は9月22日、新政府に降伏した。
新選組の斉藤一もこの時期新政府に降伏している。
明治元年(1868年)12月
榎本武揚が蝦夷地で政権を樹立する。
ここには旧新選組副長・土方歳三の姿があった。
明治2年(1869年)5月
新政府軍による箱館総攻撃。
土方歳三は戦死し、榎本武揚はついに新政府に降伏する。
これにより、戊辰戦争は終結した。
明治4年(1871年)
新政府は廃藩置県を断行。
それまでの藩が府や県となり、大名や藩士など「士族」たちが
一斉に失脚した。
明治6年(1873年)
征韓論を巡る、西郷隆盛と大久保利通の対立により明治六年政変が起こる。
西郷をはじめとする薩摩系参議、軍人、官僚が一斉に辞職した。
明治7年~10年(1874年~1877年)
佐賀の乱、神風連の乱、秋月の乱、萩の乱と士族反乱が相次ぐ。
そして、明治10年、最大規模の士族反乱である西南戦争が勃発。
九州の地には、西南戦争を見守る剣心の姿があった。
明治10年9月、西郷の死により西南戦争は終結。
これにより、幕末維新の時代は終わり、明治政府の治世が本格的に始まる。
そして時代は流れ、明治11年の東京下町より、浪漫譚は始まる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0237.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/92/cbd1f3deef3e7543a5baad65e72042f5.jpg)
明治11年、東京下町。剣心28歳。
剣心は、神谷活心流道場の主・神谷薫(かみやかおる)と知り合う。
ちょうどその頃、「人斬り抜刀斎」を語った辻斬りが横行しており、
帯刀している剣心を目撃した薫が、剣心を捕らえようと襲い掛かる、
といった出会いだった。
結局、「人斬り抜刀斎」の名を語っていた者は真っ赤な偽物で、
神谷活心流道場の土地を奪うために、神谷活心流・人斬り抜刀斎の名で
辻斬りを行って、道場の信用を落とすというセコい悪党の仕業であった。
本物の抜刀斎であった剣心は、逆刃刀をふるって悪党をこらしめる。
「目に映る人々の幸せを一つ一つ守ること」という誓いを、
剣心はこうした形で実践していたのだった。
薫は、剣心が本物の抜刀斎と知りながら、
「流浪人の緋村剣心」として、神谷活心流道場の盛り立てに協力してほしい
と剣心に願い出る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/df/d7ae1b81a37b3a63b1cd8d2bc65ee263.jpg)
こうして、流浪人として流れていた剣心は、しばらく神谷道場で
やっかいとなることになったのだった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0237.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/75/d09dee5459f4e391928e057806a79efb.jpg)
剣心は、かつての志士仲間であり現在は陸軍卿である山縣有朋と再会する。
山縣は剣心を陸軍に誘うが、剣心は「人斬り働きで栄職につく気はない」と断る。
山縣は「時代は変わって侍は滅んだ、この時代剣一本では何も出来ん」と
食い下がるが、剣心は「剣一本でも瞳に止まる人々くらいなら守れる」と答えた。
かつて「人斬り抜刀斎」と呼ばれた剣心の現在の生き方が、そこにはあった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/dc/9284c3b94333faf8d565001f1ce26bc9.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/24/1842aae190ad4812e2272ef53bb729c8.jpg)
こうした剣心の生き方は、さまざまな人々を惹きつけた。
東京府士族・明神弥彦(みょうじんやひこ)
元赤報隊準隊士・相楽左之助(さがらさのすけ)
二人とも、流浪人としての剣心に惹かれて、剣心のもとに集まった仲間である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0237.gif)
ある日、剣心は元・人斬りの兇賊「黒笠(くろがさ)」を捕らえることに
協力してほしい、と警察署長から依頼される。
人斬りをやめた剣心と、今でも人斬りを続けている黒笠。
その出会いは剣心に何をもたらすのか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/1f/0c4f494ff6925fe87a19ae959eb16df2.jpg)
黒笠は、「鵜堂刃衛(うどうじんえ)」という、元々は新選組の隊士であり
後に維新志士側の人斬りとして活躍した人物であった。
刃衛は斬り合いを心から愉しむ殺人狂であり、
流浪人としての剣心を「弱」とし、剣心を抜刀斎に立ち戻らせようとする。
そのために、刃衛は薫を誘拐し、剣心を怒らせることにした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/3a/6787563ebc2c8e40650be9acdf37b043.jpg)
この挑発により、剣心は完全に抜刀斎に立ち戻った。
かつての妻、巴の死の光景が剣心の頭によぎる。
刃衛がつくりだしたこの状況は、偶然にも巴が死んだときとよく似ていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/82/ef6ff7849faf57e0d1811998e5312729.jpg)
抜刀斎となった剣心が、刃衛の額にとどめの凶刃を振り下ろそうとするとき、
薫の叫び声が、抜刀斎から剣心へと呼び戻した。
剣心はあやうく、「不殺(ころさず)」の誓いを破るところであった。
抜刀斎のとどめの一撃をもらい損ねた刃衛は、自らの手で人生の幕を引く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/9c/69b4c153d63ab0fdc27c946876b8509e.jpg)
刃衛は、明治政府の重鎮御用達の暗殺者だったのだ。
捕縛され、依頼主が明かされるわけにはいかなかった。
明治の世になってもまだ、人斬りが必要とされていることに衝撃を受ける剣心。
刃衛は、「お前がいつまで流浪人でいられるか地獄で見ててやる」と
言い残し、息をひきとった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0237.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/66/22c95d2cca3b24a61c265eb59881a044.jpg)
元会津藩の御典医の助手であり、現在は阿片の製造をさせられている
「高荷恵(たかにめぐみ)」を巡り、剣心は隠密御庭番衆(おにわばんしゅう)と
闘うことになる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/31/2bafc273f72bc35aab31e0dbc3b90c7f.jpg)
幕末に闘えなかったことを悔い、明治の世に闘争を求める
御庭番衆御頭の「四乃森蒼紫(しのもりあおし)」は、
阿片密売の元締め・武田観柳の私兵となって、剣心の前に立ちふさがった。
剣心は蒼紫との闘いに勝利したが、武田観柳のガトリング・ガンにより
隠密御庭番衆は蒼紫を除いて全滅した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/fe/fcc5fe83157959d50792f3e2b66d1bbd.jpg)
闘争に敗れ、部下をすべて失った蒼紫は剣心のもとを去る。
いずれ、緋村抜刀斎を倒し部下の墓前に最強の華を添えるため、
蒼紫は剣心を再戦することを宣言し、魔の樹海に消えた。
次回へ続く
拍手ボタン
記事が面白かったらポチっとよろしくです。
![](http://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/?pc=http%3a%2f%2fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2f%400_mall%2fbook%2fcabinet%2f0887%2f08874150.jpg%3f_ex%3d80x80&m=http%3a%2f%2fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2f%400_mall%2fbook%2fcabinet%2f0887%2f08874150.jpg%3f_ex%3d64x64)
るろうに剣心完全版(01)
https://smarttipsblog.com/
https://topicalvibe.com/
https://infotrendynews.com/
https://hottopicspulse.com/
https://diyinspireme.com/
https://tribuneinsights.com/
https://keywordriseup.com/
https://megasaverdeals.com/