きのう、一つ大事なことを書き忘れました。
先日の「へいわのつどい」ライブ成功の鍵が、昨年のライブを見に来てくれた、大学のサークルの同期Tくんの一言だったということを。
Tくんは大学卒業後、私たちの間では唯一、音楽業界に就職した人です。長年ユーミンと仕事をしている、案外すごい人です。3年前に、とあるボーカルの方の歌伴で原宿のライブハウスに出た時、約20年ぶりに演奏を聴いてもらいました。その時はたまたま、キーボードマガジンの歌伴コンテストでユーミンの「卒業写真」のピアノアレンジをしていたので、それをライブでやったら「○○(私の旧姓)の卒業写真を原宿で聴くとは」と感慨深げに言われました。
昨年はやはり同期で、私たちとはフュージョン、Tくんとはハードロックのバンドをやっていたひえっちさんが、たくさん声をかけてくれたお陰で、先輩や同期のみんながライブに来てくれて、ライブ後のミニ同窓会に出たダンナさまが、Tくんのライブの感想を聞いて私に伝えてくれたのが
「sattonさんの演奏はかなりいい感じに出来上がっているけど、○○はもっと練習やね」
ガツンときました。それなりの自信はあったものの、その時の出来はというと、自分の中にも?がいっぱいでした。新曲がたくさんあったことや、前日のリハで力を出し切ってしまったことなど、反省点はいっぱいでした。ライブ直前、実家に数日いたので、練習が不足したのもよくない点のひとつでした。
演奏やアレンジのセンス自体がよくないと言われたらもうそれまでだけど、「練習不足」と言われたら、それは裏を返せば「もっと練習すれば何とかなるよ」というTくんの助言なのかもしれない。その日を境に毎日鍵盤に向き合うことを誓いました。それまではライブが終わると「しばらく音楽から離れたい」みたいな気持ちになっていたのが、そんなんじゃいけないんだ、と。それ以来、どう考えてもピアノを弾く気分じゃない日でも、とにかくほんの数分でも鍵盤の前に座る習慣をつけることに成功し、今日に至ります。
常にプロの音楽に接している友人の一言。何にも勝る一言でした。関西出身だけど関東で仕事をしているTくんに、今年のライブには来てもらえなかったけれど、いつか必ず「前より進歩したね」と言ってもらえるよう、日々努力です