☆[春日組]オフィシャルBLOG ☆

学校法人尚美学園
尚美ミュージックカレッジ専門学校
MB学科生が手掛けるLive/刊行物/CD等の
最新情報発信♪

インタビュー「Sean」:『レコメンダー』2021年8月号(7月31日発行)

2021-07-31 | レコメンダーInterview

“生きること”をテーマにクラファンで2曲制作。日本での活動を望むハーフシンガーソングライター。

──お父様がオーストラリア、お母様が日本のご出身とのことですが、幼少期はどんな音楽に触れてきましたか?
両親ともにThe Beatlesの大ファンで、車の中ではよくThe Beatlesが流れていました。当時はそんなに好きじゃなかったんですけど(笑)。日本のアーティストだとDREAMS COME TRUEや山下達郎、ユーミンなどがよく流れていましたね。

 
──楽曲を作る際にメロディと歌詞はどちらから創られますか? 日本語と英語が混ざった歌詞がありますがどのように考えていますか?
メロディから創る曲が7割、歌詞から創る曲が3割みたいな感じです。ほとんどの場合はメロディをピアノで先に打ち込んで、歌詞をはめていくことが多いです。初めに浮かんだ数単語から自分の思っていることや物語にリンクさせて歌詞を広げていく感じです。日本語と英語の混ざり方に関してはあまり深く考えてなくて、一番意識しているのは語感と語呂の良さで、メロディにして歌ったときに一番気持ちよく聴こえる言葉の選び方をしています。

──曲によってサポートメンバーを変えていると伺いました。どのような理由からでしょうか?
僕の中でサポートをお願いする方の条件みたいなものがあって、「個性を持っている人」がいいんですよね。その個性が曲にマッチしていれば尚良いので、曲によってカラーの合う方にお願いしています。もう一つの理由は、同じメンバーでやり続けるとどうしてもお互いに妥協や甘えが出てきてしまうと思っていて、常にフレッシュな気持ちで自分も刺激を受けながら成長していきたいので、毎回違った方を迎えています。

──では、今回クラウドファンディングをやろうと思ったきっかけを教えてください。
包み隠さずに話すと……第一に、一人で活動していく上での金銭的な壁が出てきてしまったことです。サポートの方々へのギャラも下げたくはないし、これ以上バイトを増やせば制作はできない。そこで、厚かましいお願いではありますがファンの方々に協力していただこうと思いました。あとは、そこまで応援してくださるファンの方々に、今の活動プラスアルファで何かをしたかったんです。それは今回リターンで作ったステッカーであったりデモ音源であったりするのですが、“曲を出す人、曲を聴く人”以上の関係になれればと思い、クラウドファンディングに踏み切りました。

──今回のクラウドファンディングで制作される2曲はそれぞれどのような曲ですか? 
1 曲目のタイトルは「世界は僕らをゆっくりと引きずりおろしていく」で、一度YouTubeにデモ音源を上げていた曲です。音の感じから話すと、ロックとかフュージョンに寄った感じになりました。僕は音の引き算ができないので、とにかく音を足しまくって、派手派手なアレンジに仕上がっています! 歌詞のテーマは“自分を大事に生きよう”です。生きるためには、自分の思いややりたい事を押し殺さなければいけないこともあり、それがクセや習慣になってしまうと生きる理由やモチベーションが消えていってしまうと思うんです。自分の周りで“働くため”じゃなくて“働かされるため”に生きてる人の姿を見て本当に悲しくなったし、どうしてもっと広く世界を見れないんだろうとも思いました。そして、制作資金のために死ぬほどバイトをしている時期に、自分も気持ちがリンクした瞬間があって曲を書こうと思いました。

2曲目は「君を見つけた」で、誰かと一緒に生きていく上でどうしても分かり合えないことや譲れない部分もあるけれど、それでも一緒に生きたいと思えた人に出会えた事実は素敵だよね、って言うテーマの曲です。この曲は最後の数秒まで生音が一切登場しないんです。エレクトロなビートで盛り上げ、最後に生楽器全員で爆発!みたいな感じです。僕はSigur Rosが大好きで、彼らが似たような事をしていてすごくクールだなと思ったので参考にしました。

──今回の楽曲のこだわりを教えてください。
とにかく音にこだわりました。バンドサウンドを栃木でエンジニアさんに録ってもらい、上物の生楽器たちは僕が東京でレコーディングしました。一度録ったものを持ち帰り編集し、一つひとつのパートのエフェクトや質感を事前にシミュレーションしました。結果が良ければ手段は問わないスタイルで、パートによってはボーカルさえデモ音源で使用した音源をそのまま使用したりしています。

──今後の目標を教えてください。
とにかく多くの人に曲を聴いて欲しいですし、存在を知って欲しいです! よく海外を視野にいれてるんでしょうと聞かれることがありますが、実は全然そんなことなくて、僕はやっぱりまずは母国である日本の皆さんに曲を知ってほしいし、メッセージを伝えていきたいです。活動が大きくなれば自動的に海外へとシフトしていくのは置いといて、100%言葉のニュアンスが伝わってバックボーンが近い人々にまずは認められたいです。グラストンベリー(イギリスの音楽フェス)よりも、全然紅白に出たい(笑)!


Profile
1999年生まれ。オーストラリア人の父と日本人の母を持つハーフシンガーソングライター。バンドの解散をきっかけに2021年からソロでの活動を開始。自身で楽曲の作詞作曲 / 全楽器のアレンジを担当。楽曲によって多彩なサポートミュージシャンを迎えている。活動開始から数ヶ月で「疲れた日の夜に-Hard Day's Night-」がMTVで取り上げられるなど注目を集めている。現在はSNS上でのみで活動。

Twitterhttps://twitter.com/se_an_jp
Instagramhttps://www.instagram.com/se__a__n/
YouTubehttps://youtube.com/c/SeanJapaneseSongwrite

Release Information
「世界は僕らをゆっくりと引きずりおろしていく」
「君を見つけた」
7月配信リリース予定
※単曲配信/サブスクリプションサービス


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« インタビュー「mahocast」:... | トップ | インタビュー「カイジュ―バイ... »
最新の画像もっと見る

レコメンダーInterview」カテゴリの最新記事