英国紳士の午後

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ドラえもん 友情伝説 ザ・ドラえもんズ(1995)

2023年08月31日 11時34分17秒 | ゲームレビュー
このゲームの存在は小学生の時に認知していた。
毎月、親が買ってくれた「小学5年生」だかなんだかで特集を組んでいたのでやりたいな、と思っていた。
この頃、雑誌ではドラえもんズをそれなりに押しており漫画も掲載されていたので、この影響を受けてかなりドラえもんズに入れ込んでいた。
ノートを切って友情テレカを作って友達に渡したりしたが、仲がいい相手でもなかったので嘲笑の的になってしまった。
これについては俺が悪いのだが。

ま、そんなわけで今回は3DOで発売された「ドラえもん 友情伝説 ザ・ドラえもんズ」をクリアしたのでそれについて書いておく。
そもそも3DOってちょっとマニアック過ぎるだろう。
無難にスーファミやらPSで出せばよかったのに、わざわざこんなニッチなハードを選んだのは完全に失敗。
だが当時は3DOはこれから当たる!という認識だったのかもしれない。
これのせいでゲーム画面は雑誌で見たことがあるが、実際にゲームをプレイしたことはない、という人が多い。
俺もその一人。
元々、ドラえもんズはこのゲームのために設定されたわけだが、それが何やら漫画家やらアニメ映画化していくわけだから不思議なものだ。
このゲームより他の媒体作品の方がよっぽど有名だろう。
ちなみにアニメ映画での初出は「2112年ドラえもん誕生」である。

さてゲームのストーリーは、暴走したドラえもんズを正気に戻すため、ドラえもんとのび太がドラえもんズ達それぞれの世界を冒険する!と言った内容だ。
フィールドを探索し、村人と会話。戦闘もある。
戦闘はすべてイベント戦闘でランダムエンカウントなどは無い。
この戦闘がとにかくやっかいで、理解するまで時間がかかる。
戦闘ではゲージが溜まると秘密道具を使用して攻撃が出来るのだが、まずこの秘密道具が回数性となっており、しかも戦闘後に回数が回復するなどもない。
しかも攻撃は相手が攻撃を繰り出してるときに出さないとほぼ防御され、ダメージが入らない。
そのため、相手が攻撃してくるのを待つことになるのだが待っていると相手は無限に回復を使用してくる。
なお回復中に攻撃しても防御されるのでダメージは入らない。
また相手から受けるダメージも非常に大きい・・・
相手攻撃の隙に差し込んでもこちらの攻撃モーションが遅く、相手攻撃に潰されてしまうこともある。
先にも書いたが、こちらの攻撃は回数性となっているため、無駄打ちすると攻撃手段自体がなくなってしまう。

これを攻略するには秘密道具のペコペコバッタ、桃太郎印のきびだんごを使うしかない。
これらの道具を使うと相手は一定時間、無防備状態になり攻撃もしてこなくなる。
その間に攻撃を叩き込んで勝利するのが一番の攻略法だ!
これらの道具を使わないとほぼ勝てないのではないだろうか・・・?
つまりペコペコバッタ、桃太郎印のきびだんごの使用回数が無いと攻略出来ない。

なのでゲームが始まったら何もないところやバケツ、樽などを調べてとにかく秘密道具の回数を稼ぐことになる。
しかしドラメッド3世のステージで拾える「コンパクト」という道具を拾うことでこの戦闘は劇的に変わる!
これはドラえもんの秘密道具でもなくただの化粧品のコンパクトなのだが・・・
「コンパクト」は、イベントアイテムでドラメッド3世に使用すると正気に戻すことが出来るイベントアイテムである。
どういう原理かはわからないのだが、ドラメッドのターバンに付いている宝石にコンパクトで反射した光を当てると宝石の中に仕込まれた悪のチップを破壊出来る。

この「コンパクト」を戦闘で利用すると、出が早いのか相手の攻撃を即座に潰すことが出来る。
さらに使用モーションがだらだらと長いおかげで、使用モーション中に行動ゲージが溜まる。
そのため「コンパクト」の使用モーションが終わった瞬間に攻撃用の秘密道具を使用することが出来る。
これによりコンパクト>空気砲>コンパクト>空気砲>コンパクト>空・・・・の無限コンボが可能になる。
バグなのか仕様なのかよくわからないが、まぁ戦闘は元々面白くないのでさくっと攻略したかったら「コンパクト」を使用した方がいい。

戦闘システムについてつらつら書いてきたのだが、ストーリーの流れについても書いておこう。
最初はドラ・ザ・キッドの西部ステージを攻略させられるのだが、このステージが一番長い。
フィールドをお使いさせられるだけなので面白味は無いが、ラップン・ロール・ジャイアンを聞ける点はこのゲームにしかない良い点だろう。
あとドラえもんがキッドのギターを弾くシーンがあるのだが、すげぇギターうまい。
あの丸い手でどうやってコードを押さえてるんだろうか???

次のステージは王ドラ。ここもお使い。
ドラメッドのステージもお使い、全部お使い。
ジャイアン、スネ夫、しずかちゃんに似てる人たちがそれぞれ出てくるけどまぁストーリーなんてあってないようなもんだ。
3人を正気に戻すと、急にイベントデモが入り、ドラリーニョ、ドラニコフ、エル・マタドーラは正気に戻したことになる。
端折りすぎという考えもあるが、つまらない戦闘やお使いをさせられるならむしろ有難い。

最終ステージはビッグ・ザ・ドラのアジト。
ドラメッドステージ用に作ったであろうアラブ系のキャラクター達が使い回されビッグ・ザ・ドラの部下として襲ってくる。
「コンパクト」で撃退しよう!
最終ボスのビッグ・ザ・ドラは、ネコ型ロボットの落ちこぼれ?として人間たちに迫害を受けてきた弱者男性。
同じ落ちこぼれなのにうまくやってるドラえもんズが気に入らなくて、今回の騒動を起こしたらしい。
ビッグ・ザ・ドラは2連戦させられるが、1戦目は「コンパクト」、2戦目は王ドラの技を使い続ければ勝てるぞ!

ゲームとしてはあまり面白くないが、ラップン・ロール・ジャイアンが聞けること。
なによりドラえもんズの話になったときに「え!?友情伝説やってないの??」という事態を避けるためにも是非ともプレイしておきたい作品だ。
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