このプロペラは21cmの半完成品です。ですが、この状態のままで市販されていましたので、当時、このプロペラを購入した方は仕上げるまでに、かなりの作業量があったと思います。このプロペラは安価なのでこれから木製のプロペラを使ってみたい方の練習用に最適と思います。バランスとり、軽量化、整形、等々たっぷりと練習できそうです。もっとも、戦時中に販売されていたキットでは前に紹介したように全くプロペラの形をしていない、角材が1本入っていたので、それに比べれば、かなりかなり、良心的?です。
こちらは、25cmのエクセレント製の木製のプロペラです。こちらは、エクセレントのマークが1個しかないのでシングルエクセレントと呼んでいます。1.2ミリのプロペラシャフト用の真鍮パイプを埋め込みました。
直径が275ミリのKSNの木製プロペラです。バルサ材から作られている1枚ペラです。戦時中の模型飛行機雑誌ではこのような1枚ペラを付けた模型飛行機が紹介されていました。当時はこちらの方が2枚ペラよりも優秀との紹介もありましたが、現在ではUコンのスピード機、ラジコンのパイロン機などで見かけるくらいです。私も1枚ペラをライトプレーンに着けて試してみましたが、私の技術では回転時の振動がどうしても制御できず2枚ペラ以上の性能を体験することが出来ませんでした。しかし、一つだけ2枚ペラよりも優れたと思ったことがありました。それは、プロペラが折り畳まれ、滑空飛行に入ると何だか2枚ペラ機よりもユックリと滑空するようなのです。折り畳まれたとはいえプロペラブレードの抵抗よりも、カウンターウエイトとピアノ線だけの方が抵抗が少ないためでは?と勝手に考察しています。Uコンのスピード機のようにパイプイン時のエンジンの高回転はのある程度一定なので調整しやすいのか?ゴム動力ではプロペラの回転数が極端に変化するのでどの回転域に合わせるのか?そもそも、他に何か良い方法があるのか?私にとっては疑問だらけの1枚ペラです。