中華風冷やしイケメン韓タレ添え★BLOG de Diary

♪中華明星も韓国スターも好きな私の徒然日記♪

HEAVY

2009年10月29日 | 本と映画の話
秋の夜長、この季節になると普段よりちょっとだけ読書や映画鑑賞の時間が増えるのですが、
先週末「新宿インシデント」を観たのを皮切りに、私はここ数日なんだかとてつもなくへヴィです。
新宿インシデントを観た次の日は、今映画公開もされていますが、東野圭吾の小説「さまよう刃」をほぼ一日で完読し(止まらなかった)、その次の日は、ふと付けたCSでやっていた「八甲田山」を最後まで観てしまい、次の日はアンジェリーナ・ジョリーの「チェンジリング」を夜中に観てしまいました。
実はこれらを観たり読んだりしている間に、子供2人が新型インフルエンザに罹って慌ただしくその看病もしているのですが(爆)
「新宿インシデント」「さまよう刃」「八甲田山」「チェンジリング」…このどれにも共通しているのが『重いテーマとその救われない結末』です。
別に選んだ訳じゃないんですけどね~気がついたらこのラインナップです。
(ちなみにインフルエンザの方は大丈夫なのでご心配なく♪)

このラインナップの内容を全部ご存知の方なら、私が今どのぐらいヘヴィな気分かお分かりいただけると思うのですが、とはいってもその反面、とても頭の中は充実しています。
どれも面白い映画(小説)だったからです。
「新宿インシデント」はピーターが衝撃を受けたと書いてましたが、
私もドーーーーーーンときました。
確かにこりゃR指定入りますわ。
あのエグさは、怖いを通り越して生理的にキツかったですが、良くも悪くも主人公がジャッキー・チェンだったおかげで生々しさが半減する部分もあり=映画として面白い部分もあり、ありがたかったです。
上手くいえないのですが…"ウルトラQ"じゃなくて"ウルトラマン"みたいなありがたさです。(爆)
「さまよう刃」はもう原作も映画もヒット中ですが…泣けました。
「八甲田山」は何年かに一度、テレビで再放送をやっていたりするとつい見てしまうのですが、最初は冷やかし(すみません)だったのが、年を経るに従ってあの面白さがわかってきました。
やっぱりあれは名作。
「天は我を見放した!」は多分今でも流行語としてウケるんじゃないかなーと思ったりもしています。
(古過ぎて誰も解らないか?笑)
「チェンジリング」は、アンジェリーナ・ジョリーが思ったよりピッタリと母親役にハマっていたので、さすがだな~と感心しました。
「エレガントだが強さを内に秘めた母親を熱演」という評もありましたが、まさにその通り。
事実に基づいているだけに難しく重いテーマですが、さすがハリウッド映画。
しかもクリント・イーストウッド監督だけあって、救われない結末でありながらも、途中、やった~!とスッキリしたり、感動で涙するエピソードもあり、最後まで引き込まれました。

次はこのヘビィな気分から抜け出すためにも、軽く明るいテーマの映画を観たいと思ってます。
とりあえず今気になっているのは「カムイ外伝」…軽いとは言い難いですが、アクションや映像美は楽しめますよね?
でも観に行く時間、あるだろうか?
目下この時間の確保がもっともヘヴィなような気がします。(笑)

トワイライト

2009年10月05日 | 本と映画の話
さ、今日は洋風です(笑)。
途中------間はちょっとネタバレしているのでご注意ください。


9/18に映画「トワイライト」DVDがリリースされた。
先日、早速鑑賞してみた。
話題になっていたので、もうちょっと期待していたのだが、以外とあっさりした終わり方だった。
でも、これの原作はシリーズで、すでに続編(トワイライト・サーガ~ニュームーン~)の上映が11/28と決まっているのだからさもありなん。
しかし、『なんだ~』と思っていたくせに、自分でも気付かないうちに相当インパクトがあったらしく、その夜の私の夢はトワイライト仕様だった。(笑)
夢に出演してくれた主人公は、残念ながら私の好きなスター達の誰でもなく、まんま映画でバンパイア、エドワード役を演じたロバート・パティソン君だったし、記憶に残っているのはイメージだけで、映画の雰囲気のように冷たくて凛とした深緑色の世界だった。

起きてから、ふと、子供の頃から私は吸血鬼ものの映画が好きだったことを思い出す。

初めて吸血鬼映画で『これ良い!♪』と思ったのは、まだ小学校低学年の頃だったと思う。
往年のバンパイアといえばクリストファー・リーだが(古ッ!!)、たぶん彼のシリーズの1つでヒロインを魔の手から救う彼氏がイケメンで(笑)、当時にはめずらしくラブストーリー中心だったから、凄く印象に残っているのだ。
あれ以来バンパイアものが好きになったと記憶している。
あまりに子供だったので残念ながらタイトルは覚えていないが、観た当時からすでにそれは古い映画だったと思う。
以来さまざまななバンパイア映画はあったが、私の心にひっかかるモノはなかった。
かろうじて「ほぉ!」と思ったのは誰でも知っているコッポラ監督の「ドラキュラ」と、トム・クルーズ主演の「インタビュー・ウィズ・バンパイア」だったが、これでも私の何かを呼び覚ます事はなかった。(いや、このトム君にはかなりキタけど…それはまた別の話で)
ところが、なぜかこのトワイライトには、この種の映画で私が幼い頃感じたドキドキ感とか、ワクワク感とか、うっとり感(危ない?)が呼び覚まされたのだ。
原作小説は全米ティーンに絶大な人気がある事から、たぶんこれは少女マンガに心酔した頃の乙女心なんじゃないかと思う。
その乙女チックな世界に実写が魂を吹き込み、愛する人の血を渇望しながらも愛するが故にそれが出来ない葛藤…という官能の世界がリアリティーを持って表現されている。だから、元乙女の大人の女性にうけるのだ…。と、思う。


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それに、太陽を浴びると焼けてしまうというのでもなく、肌がダイヤモンドの様に輝いて目立つから避けている。とか、
相手をバンパイアにするためには殺さないように噛むだけにしなければならないが、でもそれにはもの凄く強い自制心が必要。とか、
お気に入りのCDはドビュッシーの「月の光」。など…随所に少女マンガというだけでは終われない、耽美で芸術的なエピソードも満載である。
物語はそんな乙女チック&耽美な世界を踏襲しつつ、現代に舞台を置き、スタイリッシュでバンパイアものらしいヘビィなアクションもあって飽きない。
ヒロインをおぶって針葉樹を駆け上るさまは、映画「グリーン・ディスティニー」も真っ青だが(爆)、あの竹林にシアン30%を被せたような、北米の針葉樹林の陰鬱とした風景は独特の世界観を生み出している。
さらに、ヒロインの幼なじみでバンパイア族と敵対するインディアン系狼族くんとの三角関係も見え隠れして、話は複雑で面白い。

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エドワードは肌が青白くて唇真っ赤で瞳が赤褐色、髪の色は蜂蜜色という校内一の美少年。
それが革ジャンで登場というのも萌えポイントだ。。。
しかし全体的に華奢なくせに顎から首のラインだけはがっつりと太くて、噛んだら確かに血ぐらい吸えそうな骨太感が、動物的な本能を漂わせている。
私的にタイプではないが単純に今っぽい美少年バンパイアとしてはナイスキャスティングだと思った。

巷でもかなり好評という事だが、ちょっと検索しただけで、出て来る出て来るトワイライターズ達!
そう、この映画のファンのことを"トワイライターズ”というのも初めて知った。
この分だと私もそのうち原作翻訳本にも手を出して、
トワイライターズになってしまうかもしれない…。


トワイライト~初恋~

トワイライト・サーガ~ニュームーン~

模倣犯とギラギラ

2008年11月04日 | 本と映画の話
9月ごろから読む小説のジャンルが偏っている。
全部推理小説で殺人事件で刑事が出てくるものばかりだ。
この2ヶ月でつごう6作品ほどこのジャンルを読んだ。
おかげで今、頭の中はすっかり"安タバコをくわえた山さん”のような気分である。
(山さんは安タバコはくわえませんが…笑)

それはさておき、夕べやっと文庫本化されて5冊になっていた宮部みゆきの「模倣犯」を読み終えた。
ずいぶん前から家にあったのだが、最近なんとなく読む気になった一作だ。
最後の5冊目は昨日は休みの日だったこともあり、一日で読んでしまった。
結局終わったのは今朝の4時だったが(爆)…これが、もう泣けたのなんのって。
いままで有名なだけに喰わず嫌いしていたが、こんなに複雑で面白い話だとは知らなかった。
以下ちょっとネタバレします
最後の塚田真一と樋口めぐみの会話と、同じく塚田真一と有馬老人のやり取りには、涙が出てしょうがなかった。
ここに至るまで、長く辛く理不尽で鬱積した気分で読み進めなければならなかっただけに、最後に一気に気持ちが解き放たれた気分になるのである。
やっぱり話題の小説は読んでおくものだと思った。
私と同じように、あまりに有名すぎてミーハーだよな~、今更な~、と思って(^^;まだ読んでいない方には是非おススメする。

ところで、この公開映画は見ていないのだが、読んでる間中はどうしても中居くんの顔がチラついてしまった。(笑)
当時の評判はどうだったか知らないが、今なら彼は栗橋役でもあっていた気がする。
私はいつもこの手の小説を読むとき、そのキャスティングを実際の俳優に置き換えて読むクセがあるのだが、映画では中居くんがやっていたこのピース役に、なぜか佐々木蔵之助を想像して読んでいた。
ちょっと歳はいっているが、けっこう雰囲気は合っているんじゃないかと…。
彼も目力があるので、実は影で犯罪を面白がるところなどやらせたらピッタリだと思う。
そうなると俄然この俳優が気になって来るわけで…
で、今テレビ朝日で「ギラギラ」がやっているが、実は今日初めてこれを書くために佐々木蔵之助を検索してみて、現在主演していることを知った。
なーんとタイムリー!
最近は日本のドラマはあまり観ないので、このドラマの事は知らなかった。
事前にどこかで佐々木蔵之助を見ていたわけでもない。
だからこれにはちょっとだけ驚いた。
これはきっと神様が私に"このドラマを観ろ"と言っているに違いない!
おまけにこのドラマには私の好きな石橋先生まで出ているではないか!?
水っぽいのもいい。(笑)
と、いうワケで今週からちょっとチェックしてみようと思う。

満足満足~♪

2008年04月28日 | 本と映画の話
先週「犯人に告ぐ」を読みました。
その前にレンタルした映画版「犯人に告ぐ」を観て触発されたのが切っ掛けです。
遅いですねー私は
でも!面白かった!
上下一冊づつ、計二日で読めるちょうどいい長さ。
映画を観てから読むか、または読んでから観るか?
どちらかと聞かれれば、観てから読むのをオススメします。
(ここからは少々ネタバレとなるので何も知りたくない方はスルーしてください。でも今更有名すぎてネタバレもあまり気にしないでいいかもしれませんね。)
なぜなら、原作と映画では若干ですが、登場人物の年齢設定や、環境設定、事件の細部の流れが違うので、最初から原作の様な深さを求めると「なんだ、薄っぺらい、面白くない!」と思う向きもあるかもしれないという事。それから映画を観ると、それを演じた役者のキャラとどうしてもかぶってしまいますが、逆に原作を読む上ではイメージを描きやすく、いい効果を発揮して、より面白くなるからです。…ありゃ?(笑)どうも矛盾にきこえますね。(^^;
要するに映画と原作のキャラクターイメージが非常に近くて、それを挙げればとてもいいキャスティングだった。ただどうしても2時間という枠の限界から多少の設定の操作はしなければならないので、それが原作にある独特な深みを欠く要因にならざるを得ない。だから観てから読む方が両方楽しめるというわけです。
映画では主人公の巻島警視に豊川悦司、一癖ある上司・曽根本部長に、私も大好きな"危険なブルドッグ"(←自作の枕詞・笑)石橋凌、野心家のエリート若手警視・植草警視に小澤征悦、巻島を影で支える老刑事・津田巡査部長に笹野高史。
これは文句なく原作とぴったりのベストキャスティングでした。

刑事物特有の、市井の私達には読みづらい組織の複雑さはまったくなく、刑事物はちょっと~という方も気にならずに読めます。
主人公の背負っている過去というとても情緒的な部分を背景に、そこに周りの人間のさまざまな欲が絡むといった物語。
それに警察官僚の世界の内部事情やマスメディアの裏側なども巧みな人物描写とリアルな場面描写の両側面で描かれています。
事件、警察、犯人、被害者、家族、マスメディア、人間の欲と業、あらゆる角度から隙間なく物語が進行して行くサマはまさに映画の様な、否それ以上のエンターティナー小説で、最後までまったく飽きさせません。
そして、この物語の軸であり華を添えるのが「連続児童殺人事件」と「劇場型公開捜査」です。
すでに子供が4人殺されている後の公開捜査という設定なので、ハッキリ言って救いがない状況でありながら、読後感は非常に爽やかで感動を呼びます。
それは巻島とそれを支える津田長のエピソードがとてもいいからです。
また、ニュースショーに刑事が出て犯人に呼びかけるまでのいきさつ、その顛末は実に巧妙に読者を引きつけて納得させられるし、最後の100ページあたりから事件解決までは非常に緊張感に溢れ、しめくくりのエピソードは映画にはないシーンで、これには涙があふれます。
私は最後の一行でぐちゃぐちゃになりました。

特筆したいのは、主人公の巻島は見た目も行動も考え方もとてもクールで凄くカッコいい男として描かれています。しかし、一貫したクールな一面を持ちながら、一方では、人間味溢れる感情を持ち、それを支える家族や周りの刑事との交流を通して、そのクールさに一重も二重も厚みが加わっていること。
それから、曽根本部長も良かった。彼は巻島とは対局で、きたね~!…でも汚いんだけど、ここまで来るとカッコいい。
2人のシーンではやたら「苦笑」と「失笑」という文字が出て来るのも、かなりツボでした。
この2人を豊川悦司と石橋凌はとても上手く演じていたと思います。
とにかく映画、原作共にカッコ良かったですね。中年になったらイケメンはこうならないといけない…という説得力ある物語としても是非、皆様には読んでいただきたい一冊です(笑)。
満足満足~♪

yahoo.books 雫井脩介/著「犯人に告ぐ」
「映画「犯人に告ぐ」公式HP

久しぶりにがっつり読んだ本

2008年01月29日 | 本と映画の話
新潮文庫 乃南アサ「しゃぼん玉」

恥ずかしながら乃南アサをまともに読んだのはこの作品が初めてでした。
最近は、なんかどこかに面白い小説はないか?と、とりあえず話題の作家とか話題の原作など、手当り次第に読んでいました。
確かに話は奇想天外だったり、なるほど~、と感心したりする内容で、それなりに感動もしたし、話題作だけに面白かったのですが、でもどこかもやもやとして消化不良でした。
そんな中でこれは久しぶりにがっつり読んですっきりとし、そして泣いた小説です。
昼に買って途中家事をこなしながら夜10時には完読したので、私にとっては短編の部類に入りますが、いちおうページ数は文庫本サイズで315ページ。充分に読み応えがあります。それでもこの早さですから、きっとそれだけ内容に引き込まれたという事でしょう。
私の中で乃南アサは、失礼ながら話題作「凍える牙」のような刑事サスペンス=高村薫みたいな感じ。という図式が出来上がっていて今更読む気になれず、主人が数年前に買ったいくつかのハードカバー版の作品も私は手をつけず、本棚の肥やしとなっていますが、これを機に読んでみようと思います。
私が"がっつり読んだ"という気分になった要因の1つは、最近の小説にありがちな、というか、これは1つの技法なんでしょうが『さて?この後主人公はどうなったのか?あとは読者の想像にお任せします。』といわんばかりの余韻で終わらせなかったところです。(私はこういう余韻を残す終わり方はむしろ好きだし、かっこいいと思っていました。)この物語も、最後のエピローグがなくても主人公はこれから自首をし、きっと更生するに違いないと解るのですが、ちゃんとその後があるところが逆に新鮮で、それでいてややもすると単なる人情劇で終わりそうな内容が最後の最後まで完璧な感動作に仕上がっている。さすがだなと思います。
だから北上次郎氏の解説にあった”小説はストーリーではなく、技術である”という言葉に、そうだ!その通りだ!と深くうなずいたわけです。
それから、半日で読み切れる長さというのも、すっきりした要因の1つと思われます。
有名作家なので、この作品ももう読んだ方が多いと思いますが、買いやすい文庫本になったので未読の方はおすすめです!泣きます。ちなみにイケメンは出てきません…
…が、主人公を当てはめるのも一興。(笑)