ワールドカップ観戦に親戚一同プラスうちのダンナと息子が出て行った後、当初の予定通り、私と娘はおとなしくお留守番とあいなりました。
5歳になったばかりの娘は、まだまだ手がかかるし、怒濤のサポーターであふれかえるミュンヘンへはとても連れて行けなかったのです。
午後5時からのキックオフにもかかわらず、スタジアムへ行くまでにかなりの混雑が見込まれるという事で、
全員が出かけたのは午前10時。おそらく帰りは午後11時過ぎになるだろうと言われました。
ぜんぜん心細くなかったかといえば、そうでもありませんが、どちらかというと内心ワクワクしておりました。
もともと出不精な私は、かえってこっちのほうが嬉しかったのであります。
まずは娘が飽きないように、前日買ったドイツの着せ替え人形セットを出し、ディズニーのビデオで午前中は済みました。
一人で遊んでくれている間は、せっせと洗濯をし、ひろーーーい庭先でパンパン!と洗濯物を干す。
ドイツの気候はこの時期最高で、当日は30度もありましたが、湿度が低いので、まるで高原のようなさわやかさ!
家は郊外ののどかな住宅街。土曜の午前中はいたって静かです。
森があちこちにあるせいか、カッコウ♪カッコウ♪と高原特有の鳥のさえずりまで良く聞こえます。
時折近くの教会の鐘がカーーーンカーーンと鳴り響くさまも実に心地よい♪
洗濯が終わると、網戸も必要ない大きな掃き出し窓を全開にして、芝生で埋め尽くされた広い庭で澄み渡った青空を眺める。
そうしているうちに、郵便屋さんがいきなり庭の塀からぬぅ、っと郵便物を差し出してきました。
郵便屋さん「?????」←たぶん「おはようございます。」とかなんとか言ったんだと思う。
慌てた私「は、はろー♪」![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
郵便屋さん「?????」←たぶん「どうぞ」とかなんとか言ったと思う。
気を取り直した私「ダ、ダンケシェーン♪」
そして郵便屋さんは去る。
いやはや、今にして思えばドイツに来るというのに覚えた言葉は「ダンケシェーン」だけだったなんて、無謀な事をしたものです。(笑)
さて、まったりとした午前中があっという間に過ぎ、そろそろおなかがすいたと気づいたのが午後1時過ぎ。
地下の食品部屋には親戚の姉が常備している日本食がいっぱいあるので、その中からインスタントラーメンを作り、二人で食べました。
入れた具はキャベツだけ…(爆)だってドイツのハムなんか入れても絶対合わないから!
でも、この異国の地で食べる質素な『マルちゃんの昔ながらのインスタントラーメン豚骨味』はえもいわれぬ美味しさでした。
この時間になると、そこここの庭先で子供の声と共にソーセージを焼いているようないい匂いがしてきます。
姉によると、ドイツの普通の中流家庭の土日の過ごし方は至ってシンプルなんだとか。
特にこの辺は田舎なので、出かけてお金を使うより、庭先で家族と過ごし、日なたぼっこしたりバーベキューするご家庭が多いのです。
気になって二階の窓から眺めた図が上の絵です(笑)。
よくよく考えると、こんな風景を今思い出して描ける程、私は長い間覗いていたって事なんですね~(爆)
はたから見れば、かなり怪しい外国人だったでしょう。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_shock2.gif)
絵のように長屋形式の一軒家が並んでいるのですが、そんじょそこらの日本の家とは作りも広さも違います。
地下はもちろん、地上3階なので、合計4階って事になります。
石造りでがっちりとしており中はだだッ広く、庭は子供が3~4人でボール蹴り出来るぐらいの広さ。
ここは3軒みーんな揃って同じ年代の子供がいるそうなので、庭にはかるく3帖はあるだろう巨大なゴムプールもありました。
しかも全家族同じ!大きなターフを張り出して、ビール片手にデッキチェアにパパとママが座り、子供は飽きずにずっと水遊び。
夏のドイツの日の暮れは、午後9時頃なので、実に午後6時過ぎまではこんな調子でした。
さて、いい加減ぐずりはじめた娘を連れて近くのスーパーにでも行ってみようかと思い始めた午後3時半。
私が支度をもたもたしていたせいで、時差ぼけが直らなかったのか、いつの間にか遊んでいた娘が死んだように寝てしまいました。
こうなるとがぜん暇!
でも、寝ている子を起こしてまで異国のスーパーに探検に行く気も起きません。
日はだいぶ傾いたものの、まだまだギラギラと照る付ける太陽。
そろそろ部屋の中にも日差しが伸びて来たので、椅子に乗って(シャッター式の)雨戸を引き下ろそうとするも重くて固くて落ろせないっ!
押しても引っ張ってもびくともしないし、手はまっくろ。。。
よく普段こんなもの開け閉めしてるな~と思いつつ、力一杯引っ張っれば引っ張る程にじむ汗。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_oro.gif)
そんなこんなで小一時間ほど(暇だったので
)窓で格闘していると、あちこちの家から奇声が聞こえて来ました。
そう、ワールドカップのドイツ戦が始まったのです。
んじゃ、私もテレビをつけてみようと思ったのですが、これまたどのリモコンのどこを押してもテレビ画面にならない!(爆)
仕方なくまた雨戸と格闘を始めると、隣家の犬がじっと座って金網越しにこっちを見ている。
更にお向かいの隣家では、女の子がつまらなそうに自分のうちの裏庭で壁にボールをぶつけて遊んでいる。
私は格闘しているのを見られないように、部屋側に入って内側から雨戸を引っ張ってみたりする。
おりしも教会の鐘がカーーンカーーン…
こうなるともう笑うしかない!あぁ、哀愁のドイツ。。。。。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_alone.gif)
その後、いいかげん寝ている娘を起こして食べた夕食は「ハウスのククレカレー」でした。(爆)
しかも娘にあわせて甘口!
もちろん、ご飯は炊いておいてもらった日本米。
これに、お湯を注いで一分!の卵スープをつけて…。
インスタントラーメンに続き、これもなんか美味しかったです(笑)。
(もっとまともなもん作れって?でも旅行に来てまで作りたくなかったし~
)
最後に二人でシャワーをあびて布団に入ったのが午後10時頃。
寝そべって、三角窓から見た紫の夕焼け空は色鮮やかで、遠くの森のシルエットと家並みは、まるでおとぎの国のような美しさでした。
こんな異国の過ごし方も悪くないと思った、貴重な一日であります。
ところで雨戸はどうなったのか?といいますと。。。。
なんと、窓の横に専用のベルトが設置してあり、翌朝姉がそれをスルスルとロールスクリーン式に引っ張って開け閉めしているのを見つけました…とさ。
5歳になったばかりの娘は、まだまだ手がかかるし、怒濤のサポーターであふれかえるミュンヘンへはとても連れて行けなかったのです。
午後5時からのキックオフにもかかわらず、スタジアムへ行くまでにかなりの混雑が見込まれるという事で、
全員が出かけたのは午前10時。おそらく帰りは午後11時過ぎになるだろうと言われました。
ぜんぜん心細くなかったかといえば、そうでもありませんが、どちらかというと内心ワクワクしておりました。
もともと出不精な私は、かえってこっちのほうが嬉しかったのであります。
まずは娘が飽きないように、前日買ったドイツの着せ替え人形セットを出し、ディズニーのビデオで午前中は済みました。
一人で遊んでくれている間は、せっせと洗濯をし、ひろーーーい庭先でパンパン!と洗濯物を干す。
ドイツの気候はこの時期最高で、当日は30度もありましたが、湿度が低いので、まるで高原のようなさわやかさ!
家は郊外ののどかな住宅街。土曜の午前中はいたって静かです。
森があちこちにあるせいか、カッコウ♪カッコウ♪と高原特有の鳥のさえずりまで良く聞こえます。
時折近くの教会の鐘がカーーーンカーーンと鳴り響くさまも実に心地よい♪
洗濯が終わると、網戸も必要ない大きな掃き出し窓を全開にして、芝生で埋め尽くされた広い庭で澄み渡った青空を眺める。
そうしているうちに、郵便屋さんがいきなり庭の塀からぬぅ、っと郵便物を差し出してきました。
郵便屋さん「?????」←たぶん「おはようございます。」とかなんとか言ったんだと思う。
慌てた私「は、はろー♪」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
郵便屋さん「?????」←たぶん「どうぞ」とかなんとか言ったと思う。
気を取り直した私「ダ、ダンケシェーン♪」
そして郵便屋さんは去る。
いやはや、今にして思えばドイツに来るというのに覚えた言葉は「ダンケシェーン」だけだったなんて、無謀な事をしたものです。(笑)
さて、まったりとした午前中があっという間に過ぎ、そろそろおなかがすいたと気づいたのが午後1時過ぎ。
地下の食品部屋には親戚の姉が常備している日本食がいっぱいあるので、その中からインスタントラーメンを作り、二人で食べました。
入れた具はキャベツだけ…(爆)だってドイツのハムなんか入れても絶対合わないから!
でも、この異国の地で食べる質素な『マルちゃんの昔ながらのインスタントラーメン豚骨味』はえもいわれぬ美味しさでした。
この時間になると、そこここの庭先で子供の声と共にソーセージを焼いているようないい匂いがしてきます。
姉によると、ドイツの普通の中流家庭の土日の過ごし方は至ってシンプルなんだとか。
特にこの辺は田舎なので、出かけてお金を使うより、庭先で家族と過ごし、日なたぼっこしたりバーベキューするご家庭が多いのです。
気になって二階の窓から眺めた図が上の絵です(笑)。
よくよく考えると、こんな風景を今思い出して描ける程、私は長い間覗いていたって事なんですね~(爆)
はたから見れば、かなり怪しい外国人だったでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_shock2.gif)
絵のように長屋形式の一軒家が並んでいるのですが、そんじょそこらの日本の家とは作りも広さも違います。
地下はもちろん、地上3階なので、合計4階って事になります。
石造りでがっちりとしており中はだだッ広く、庭は子供が3~4人でボール蹴り出来るぐらいの広さ。
ここは3軒みーんな揃って同じ年代の子供がいるそうなので、庭にはかるく3帖はあるだろう巨大なゴムプールもありました。
しかも全家族同じ!大きなターフを張り出して、ビール片手にデッキチェアにパパとママが座り、子供は飽きずにずっと水遊び。
夏のドイツの日の暮れは、午後9時頃なので、実に午後6時過ぎまではこんな調子でした。
さて、いい加減ぐずりはじめた娘を連れて近くのスーパーにでも行ってみようかと思い始めた午後3時半。
私が支度をもたもたしていたせいで、時差ぼけが直らなかったのか、いつの間にか遊んでいた娘が死んだように寝てしまいました。
こうなるとがぜん暇!
でも、寝ている子を起こしてまで異国のスーパーに探検に行く気も起きません。
日はだいぶ傾いたものの、まだまだギラギラと照る付ける太陽。
そろそろ部屋の中にも日差しが伸びて来たので、椅子に乗って(シャッター式の)雨戸を引き下ろそうとするも重くて固くて落ろせないっ!
押しても引っ張ってもびくともしないし、手はまっくろ。。。
よく普段こんなもの開け閉めしてるな~と思いつつ、力一杯引っ張っれば引っ張る程にじむ汗。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_oro.gif)
そんなこんなで小一時間ほど(暇だったので
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_nika.gif)
そう、ワールドカップのドイツ戦が始まったのです。
んじゃ、私もテレビをつけてみようと思ったのですが、これまたどのリモコンのどこを押してもテレビ画面にならない!(爆)
仕方なくまた雨戸と格闘を始めると、隣家の犬がじっと座って金網越しにこっちを見ている。
更にお向かいの隣家では、女の子がつまらなそうに自分のうちの裏庭で壁にボールをぶつけて遊んでいる。
私は格闘しているのを見られないように、部屋側に入って内側から雨戸を引っ張ってみたりする。
おりしも教会の鐘がカーーンカーーン…
こうなるともう笑うしかない!あぁ、哀愁のドイツ。。。。。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_alone.gif)
その後、いいかげん寝ている娘を起こして食べた夕食は「ハウスのククレカレー」でした。(爆)
しかも娘にあわせて甘口!
もちろん、ご飯は炊いておいてもらった日本米。
これに、お湯を注いで一分!の卵スープをつけて…。
インスタントラーメンに続き、これもなんか美味しかったです(笑)。
(もっとまともなもん作れって?でも旅行に来てまで作りたくなかったし~
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
最後に二人でシャワーをあびて布団に入ったのが午後10時頃。
寝そべって、三角窓から見た紫の夕焼け空は色鮮やかで、遠くの森のシルエットと家並みは、まるでおとぎの国のような美しさでした。
こんな異国の過ごし方も悪くないと思った、貴重な一日であります。
ところで雨戸はどうなったのか?といいますと。。。。
なんと、窓の横に専用のベルトが設置してあり、翌朝姉がそれをスルスルとロールスクリーン式に引っ張って開け閉めしているのを見つけました…とさ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/roket.gif)