CLUB F4(part4)
一旦節目がちに微笑んだかと思うと、くりっとした目を開けて、彼はキュートに唇を引き結んだ。
そんな仕草に黒山の女性客が絶叫する。
「僕?僕はVic。」
そう言いながら、少し照れくさそうにVicは右手を上げた。
(う"!!このオーラは…)
更に感激のどよめきが波のように轟く。
そこはかとなく漂うVicのロイヤルな空気に対して、この女性客の群集然とした反応はなんだろう?…。
おりしもBGMはワルツ。
それに乗るようにしてVicは軽やかにスウィングしながらシェイカーを振る。次に手にしたレモンを無造作に絞ると、皮から飛び出したレモンの飛沫が目に入ったのか?Vicは大きな目をちょっとしばたたかせ、人さし指で擦った。
「僕はホントは夜は弱いんだ…。」
「え?!」
私が聞き返した時にはすでに彼は背を向けていた。
(調子狂うな…。)
でも彼も他の3人同様、一連の動作はすばやくて美しい。しかも優雅だ。
それをうっとりと眺める女性客は、さっきのJerryの時のような年輩層も多いというところは同じなのに、なぜか皆一様にプリンセスになったような可愛さがある。
彼の雰囲気がそうさせるのだろうか?
優しい雰囲気と優雅な空気。そして気品漂うエンジェルフェイスに、私は思わず白に金糸を折り込んだ襟高の礼装とカボチャを重ねて想像した。
(うん、多分彼ならマジに着こなすハズだ。)
そのうちVicは琥珀色のカクテルを私の前にそっと差し出した。
「はい、僕特製のエンジェル・フェイス。」
「…私にですか?」
「そう、カルヴァドスの甘い香りが優しいけど、以外とキツイからご用心…。」
そう言ってちらっと下からこちらを見る瞳が以外と鋭い。
私はドキッとした。
(まるで貴方そのものね…)
しまった!また仕事を忘れた…。
こうして私はまた4つの島を巡るエンドレスの旅をする事になった(爆)。
おわり(爆)
一旦節目がちに微笑んだかと思うと、くりっとした目を開けて、彼はキュートに唇を引き結んだ。
そんな仕草に黒山の女性客が絶叫する。
「僕?僕はVic。」
そう言いながら、少し照れくさそうにVicは右手を上げた。
(う"!!このオーラは…)
更に感激のどよめきが波のように轟く。
そこはかとなく漂うVicのロイヤルな空気に対して、この女性客の群集然とした反応はなんだろう?…。
おりしもBGMはワルツ。
それに乗るようにしてVicは軽やかにスウィングしながらシェイカーを振る。次に手にしたレモンを無造作に絞ると、皮から飛び出したレモンの飛沫が目に入ったのか?Vicは大きな目をちょっとしばたたかせ、人さし指で擦った。
「僕はホントは夜は弱いんだ…。」
「え?!」
私が聞き返した時にはすでに彼は背を向けていた。
(調子狂うな…。)
でも彼も他の3人同様、一連の動作はすばやくて美しい。しかも優雅だ。
それをうっとりと眺める女性客は、さっきのJerryの時のような年輩層も多いというところは同じなのに、なぜか皆一様にプリンセスになったような可愛さがある。
彼の雰囲気がそうさせるのだろうか?
優しい雰囲気と優雅な空気。そして気品漂うエンジェルフェイスに、私は思わず白に金糸を折り込んだ襟高の礼装とカボチャを重ねて想像した。
(うん、多分彼ならマジに着こなすハズだ。)
そのうちVicは琥珀色のカクテルを私の前にそっと差し出した。
「はい、僕特製のエンジェル・フェイス。」
「…私にですか?」
「そう、カルヴァドスの甘い香りが優しいけど、以外とキツイからご用心…。」
そう言ってちらっと下からこちらを見る瞳が以外と鋭い。
私はドキッとした。
(まるで貴方そのものね…)
しまった!また仕事を忘れた…。
こうして私はまた4つの島を巡るエンドレスの旅をする事になった(爆)。
おわり(爆)