アントニオ猪木が国から勲章を授かった。
なんと猪木さんに「国民栄誉賞」の動きも!叙位叙勲に国民栄誉賞も加われば最高の栄誉だ。 pic.twitter.com/G6Bd2x5LKJ
— 123da (@igf123da) January 25, 2023
僕にとっては、アントニオ猪木が従四位と旭日中綬章で叙位叙勲がどうとか、正直関心はない。国民栄誉賞にも関心はない。
猪木自身も「どうってことねえですよ」などとうそぶいているのかもしれない。でも、結構俗っぽいところや、コンプレックスがある人物像に思えるので、やっぱり喜んでいるのかもしれない。
プロレスに対する貢献は最上級である。文句ないし、今では米国格闘技でもミックスマーシャルアーツの祖のように見られている。
イラク人質開放、ソ連邦のアマチュア選手のプロ化、北朝鮮との闘魂外交など偉大な業績は多岐に渡る。それらをリアルタイムで体感してきたことは幸運であった。
イラクの人質開放は、アントニオ猪木の誠実から生み出されたようにも思えるのだが、当時はどうも功績としてメディアがあまり取り上げなかったと記憶している。実際人質とその家族と会ったことがあるが、「あれは猪木さんのおかげだった」と噛み締めていた。
当然のこと外務省はアントニオ猪木の存在自体が不愉快であったと思う。そこに忖度してのメディアの扱い。今もひと昔も変わらない。アントニオ猪木が個人の力で、あれだけのことを実践できたというのに、日本国家という権力を背景にした政治家官僚は大したこともできなかった。
そう言えば、猪木が人質開放をした裏で外務省の交渉が・・・なんて報道させていたけれど、体裁保つためメディア操作だったと疑いが生じる。だから、アントニオ猪木の存在自体が政治批判になってしまう。そう言えば、アフガニスタンで殺された中村哲医師も政治批判のような存在だったような気がする。
今回の勲章授与は、であるから亡くなったから、勲章を贈ることができるという日本の政治体質の現れに思える。アントニオ猪木は人質家族やイラク中枢の人間と会うことで、目の前の問題に内発的に動いた結果が、あの人質解放であったと、僕に理解が降りて来た。
このような真に必要との内発的動機を元に動く人間を日本の権力は毛嫌いする、そういう体質である。
アントニオ猪木はやはりいつも通り叫ぶのがいいようだ。
「バカ野郎〜」