ミルキーの大学時代の友人にAちゃんというのがいる。Aちゃんと遊ぶとミルキーはちょっとおかしくなって帰ってくる。感化されるというか。
そして、この間Aちゃんと占いをしてきたようだ。タロットと算命学。その占い師にそそのかされて、ミルキーの一人暮らし熱が再燃。
「家族との結びつきが強すぎる。遅くても来年までに家を出て自立しないとだめになる」
何じゃその占い。。。余計なお世話だ!家族との結びつきが強すぎるって上等だわい!ゴッド・ファーザー、イタリアンマフィアみたいでいいじゃないか!
賃貸ではなくなんといきなり購入で話が進んでいる。
午後一、マイケルとミルキーでPROUDの新築モデルルームを見学に行った。自宅最寄り駅から2つ向こうの駅チカ物件。が、いずれもファミリータイプで価格帯が5000〜6000万円。とても手が出ない。担当者にも賃貸を勧められて帰ってきた。
午後からわたしと別物件担当の不動産屋さんに説明を聞きに行った。内覧はしておらず、まずはローンが組めるかどうか。
物件は我が家と同じ最寄り駅で駅の反対側。我が家も駅チカ、徒歩5分かからず。その物件も駅チカで徒歩3分なので10分も歩けば行けるところ。築5年、33平米、2890万円。11階建ての10階部分。場所はわかっている。駅前の一本道、マンションまでの間に業務スーパーがある。
2980円ではない。298万円でもない。2980万円だ。この子に返済能力はあるのだろうか?結婚するかどうかはわからない。仕事は続けられる職業だけれども。

我が家の別嬪さん。まだ咲かない。
実家暮らし。風呂付き、飯付き、職場までの送迎付き(マイケル担当)。洗濯物も出しておけば、自動的に洗われて畳まれて部屋までのデリバリー付き。お弁当だってぼやぼやしていれば土日ならお母さん(わたし)が作ってくれる。何も不自由はない。
強いて言えば、過保護すぎるお母さんの存在?それが1番の不自由?(苦笑)
寮費と考えても激安の3万円を家に入れてくれているけれど、この1年、コロナで出掛けられなかったこともあり、お金が貯まってしまったミルキー。
マイケルは。一人暮らしに賛成。面倒くさいから早く出て行けと思っている。
わたしは、思うところいろいろ。面倒くさいなと思うこともあるけれど、やっぱりそばにいてほしい。
そんなこと言ってちゃダメなんだけど、まずは自分が寂しい。それから、一人でちゃんと生活できるのか心配。朝起きられるか、ちゃんとご飯食べてから仕事に行けるか?来月26歳になるんだけど。
親は先に死ぬ。大学は出した。手に職はあり、生きていく武器は持たせた。
知恵はまだ足りない。知恵は自分でつけていくもの?
月曜日には審査結果が出る。審査が通ってしまったら建国記念日には内覧だ。
審査、通ってほしいような、ほしくないような。いつまでも手元には置いておけないのだけれど。
子供はもう巣立つ準備ができているというのに、子離れのできないバカ親だ。子供の足を引っ張ってはいけないのはわかっているのだけれど、どうしようもなく寂しい。寂しいのだ。
間取り図を見てあれこれ考えているであろうミルキーの前でわたしは泣きそうだ。

我が家の別嬪さん。まだ咲かない。