ちいさいやつら

わが家のセキセイインコとアキクサインコのお話

(7)鳥は病気を隠さない

2010-02-13 10:00:00 | 獣医の話
獣医の話、第7回(全8回)

今日は、

 ・鳥は病気を隠さない
 ・シグナルの読み方

です。


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鳥は病気を隠さない

鳥が病気を隠すというのは嘘八百。
必ずシグナルを出している。
読み取る能力がないのでそう言うのだろう。

鳥に死なれてしまった人に、
次にまた鳥を飼うなら、悲しんでばかりいないで、
その時どうだったか考えた方がいいと言うと、
そういえば、あの時ああだった、こうだったと、
色々気づく点が出てくる。

例えば、水浴びの回数が減ってたとか、
羽繕いの最中に寝ちゃうとか、
いつも言っていた言葉を言わなくなったとか。
それがシグナル。
飼主は、それを読み取る能力を養わなければならない。

鳥は2,3歳の子供と同じ。
微熱があっても遊園地に連れて行ったら
目いっぱい遊んでしまって、帰って来たらぐったり、
というのと同じで、
鳥は近くに飼主がいると、
出してもらえるのかな?
おいしいものがもらえるのかな?
という期待値が高くなり
そういう時にとる行動が元気に見えてしまう。



シグナルの読み方

だから、鳥自身、
出してもらえないことが分かっている時に(例えば朝)
最低10分間、観察する。
鳥はそんな時、ケージの中で餌を食べたり、羽繕いしたり、
あれやこれや自分のことをやっている。
その時に目を離さずに毎日10分間は見てる。
そういうことを続けていると、
小さなことにも、あれ?変だなと、
色んなことに気づいていけるようになる。

おいでと言っても来ない、指を出しても噛み付く、
そんなタカビーな鳥を飼ってる飼主さんが、
今日はまっすぐに肩に飛んできた、
しかも首に寄り添ってきた、
指を出したら指にも乗ってきた、
それがおかしいと言って来院した。
その判断は大正解だった。
普段、鳥を掴んでないから気づかなかったようだが、
触ったら胸はガリガリ、体重は少ないで、
衰弱死一歩手前だった。

もしこの飼主さんが、おかしいと思わずに、
嬉しいなんて思ったらアウトだっただろう。
毎日観察していると、
こういう気づきができるようになる。

鳥が病気を隠すなんて言うのは言い訳。
もっと見る目を養う努力をしてほしい。


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次回は、最終回「自分の感覚を大切に」です。

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