魔法少女リリカルなのはA's 9話感想(ネタバレ有)

2005-12-05 15:14:08 | 魔法少女リリカルなのは NANOHA
リリカルなのは 感想 第9話
「クリスマス.イブ」

平穏なタイトルからは、想像のつかない急展開!

今回から感想と「不完全変形シリーズ」を別記事にします。
↓物は今回登場する彼女。
線画できたんですけどね、色が間にあわなくって。

「不完全変形シリーズ」はしばらくお待ちください。


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○なのはとヴォルケンリッターの鉢合わせ。
きっかけは、すずかの好意から
「はやてにクリスマスにプレッゼントを送ってびっくりさせよう」
たったそれだけだったのに...綱渡りの様に皆が守って来た、平和な時間は終わりました。

前回「お見舞い現場で、はやてを挟んでばったり、殺気を飛ばし合うシチュエーションとか考えていたんですけど(笑)」
なんて笑い事のように書いていましたが、本当になってしまうとは...
正直、もっとコメディちっくな展開を予想していましたが...これがもう重い。
ヴィータはなのはを睨みつけ、シャマルは魔法結界をすでに張っています。
それでもシグナムは、主はやてのたのしい時間を壊すまいと、事を起こすのを控えています。

○「悪魔め..」「悪魔でいいよ」
フェイトとなのは、ビルの屋上で再びシグナム、シャマルと対峙。
なのは、「闇の書」のいきさつをクロノから聞いているため、ヴォルケンの皆さんを説得しようと試みます。
しかし、闇の書蒐集が、あと少し完成できるとあって、全く応じません。
突然、なのはの上空からヴィータがハンマーを振りかざし、直撃。いっさい容赦無しの戦い方に、これまでにない凄みを感じます。

炎に包まれる屋上、その中から現れる白いバリアジャケット。
ヴィータはその姿を睨みつけ、言葉を吐き出します。

「悪魔め」

対するなのは。
「悪魔で...いいよ」
「悪魔らしい方法で、話しを聞いてもらう」


なんて言うか、鳥肌ものですね、この辺りのやり取りは。
主人公を悪魔扱いした「魔法少女アニメ」なんて有っただろうか(笑)ほとんど某連邦の○ビルスーツ。
しかも燃え盛る炎の中から登場なんて、T1000ですか?
なのはの返し方も熱い、というか悲壮だ。
なんと言われようと、自分のやる事を通す決意、覚悟。

シグナムに対するフェイトはソニックフォーム。
マントを排除し、光の翼を両手足に着けてはいますが、デフェンスを顧みない、スピード重視の超高速形態。
「強いあなたに勝つ為には、これしかない」決意のことばに、シグナムは己の運命を呪います。
「このような出会いでなければ、お前と私は一体どれほどの友になれただろうか」
フェイトは「まだ遅くない」と声を掛けますが「主の為なら騎士の誇りさえ捨てる覚悟、もう止まれんのだ!」というシグナムが辛い。

○仮面男は二人いた。
さて、上の状況でこれから最後の大バトル、となるかと思ったら、また水を差す奴らがあらわれました。
しかも二人。
一人はいち早く気づいたフェイトのリベンジの一撃(いや、3連撃)を食らいましたが、潜んでいたもう一人のキックを食らってしまいます。
そして瞬く間に、居た全ての人物を魔法バインドで拘束してしまいます。

あー二人ですか...片方は格闘、そして片方は魔法使い。と、言う事はやはりあの二人...ということなんでしょうか?

○ヴォルケンリッター消滅。
その二人によって、シャマル、そしてシグマム、ヴィータが、次々と「闇の書」リンカーコアごと吸収。
遅れて来たザフィ-ラも、仮面男に一撃を食らわそうとしますが、あえなくシールドに阻まれ、吸収されてしいました。

ああ、ここでヴォルケンリッターが消えるなんて。
そうか、彼女達は魔力そのものだから、後には影も形も残らないんですね。なんてこった。
しかもそれは、仮面の男によれば「最後のページは、守護者の魔力を蒐集される。それは今までも行われていた事」だとか。
なんて運命ですか。

○偽なのは、偽フェイト
仮面男達は、なのは、フェイトを魔法で拘束し、なぜかその姿を二人そっくりに化けます。
何をするのかと思ったら、はやてを病室から屋上にさらい、目の前でまだ姿の残ったヴィータを闇の書に蒐集する場面を見せるという、容赦のない行為。
しかも、はやての命が残り少ない事、ヴォルケン達の行為が無駄な事をネチネチとはやてにぶつけ、わざと精神にダメージを加えようとする意図が見えます。
このときのはやて、悲痛な叫びがほんと真に迫っていて...正直見てるのが辛かった。
前作でもフェイトに対するプレシアはキツかったですが今回はソレを越えてます。

二人に化ける理由はなんでしょうね?敵と見るように?信頼した人からの裏切りで、さらに絶望を与えようした?
おそらく今のはやての性格では、「闇の書」は覚醒しなかったのではと考えます。
それにこの後の「闇の書」の言葉からも、破壊衝動や、絶望した持ち主が必要なのでしょう。

○はやて覚醒、闇の書復活。
そしてはやては覚醒。その姿は黒い翼の魔女のよう。
「また、全てがおわってしまった。また悲しみをくりかえすのか」
どうやらはやてというより「闇の書の意思」に乗っ取られたようですね。
その瞳から涙を流し、意思は語ります。
「すべては主の意思のままに」

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は~っ疲れました(笑)なんつうかもうシナリオに振り増されっぱなしですね。

前作での9話は時空管理局に、なのはが協力をし始める回。
A'sは今回でボス級「闇の書」の存在出現。
やや展開が早いかも、と思いますが、これは結末がこの「闇の書」を倒してハイおしまい、というだけでないということでしょう。
さらにもうひと盛り上がりあるのは確実。
それが...はやてを救い、闇の書を封印、そして願わくはヴォルケンリッター復活の展開へと続くことを祈ります。

次回「運命」
楽しみです。