前回、“血糖管理は、量(HbA1cを下げる)だけではなく質(食後高血糖や低血糖を避ける)も重要”とお話しました。今回は、最近の薬物療法の進歩についてお話します。
1型糖尿病(絶対的インスリン不足)には、やはりインスリン治療しかありませんが、インスリン製剤の進歩により、生理的なインスリン分泌と同様になるように管理することができるようになっています(強化療法:基礎インスリンとして持続型インスリン一日1回打ちと追加インスリンとして超速効型インスリン食直前3回打ち)。さらに今年から、自己血糖を持続的にモニターしながらインスリンを持続注入する機器も保険適応となり実用化されています。
2型糖尿病は、インスリン分泌低下とインスリン抵抗性増大により相対的インスリン作用不足となり高血糖をきたす病態です。ここ数年の新薬登場により病態に応じて薬物を使い分けられるようになってきました。
インスリン抵抗性改善系として、ビグアナイド薬(メトグルコ、メデットなど)とチアゾリジン薬(アクトス)があります。 特に、ビグアナイド薬は昔からある薬で安価な上、どのタイプの患者さんにも使いやすいため欧米では第一選択薬になっています。主に肝臓での糖新生を抑制します。 チアゾリジン薬は、筋肉・肝臓でのインスリン感受性を改善します。
次にインスリン分泌促進系として、スルホニル尿素薬(アマリール、グリミクロンなど)、グリニド薬(グルファスト、シュアポストなど)、DPP4阻害薬(ジャヌビア、エクア、ネシーナなど)があります。 日本人は遺伝的にインスリン分泌が少ない人が多いため、スルホニル尿素薬が第一選択で使用されることが多かったのですが、低血糖になることがある、体重増加しやすいという欠点があり、最近では少量のみ使用することが多くなりました。 グリニド薬は食後高血糖を改善するよい薬ですが、食直前3回内服しなければならないのが難点です。
1型糖尿病(絶対的インスリン不足)には、やはりインスリン治療しかありませんが、インスリン製剤の進歩により、生理的なインスリン分泌と同様になるように管理することができるようになっています(強化療法:基礎インスリンとして持続型インスリン一日1回打ちと追加インスリンとして超速効型インスリン食直前3回打ち)。さらに今年から、自己血糖を持続的にモニターしながらインスリンを持続注入する機器も保険適応となり実用化されています。
2型糖尿病は、インスリン分泌低下とインスリン抵抗性増大により相対的インスリン作用不足となり高血糖をきたす病態です。ここ数年の新薬登場により病態に応じて薬物を使い分けられるようになってきました。
インスリン抵抗性改善系として、ビグアナイド薬(メトグルコ、メデットなど)とチアゾリジン薬(アクトス)があります。 特に、ビグアナイド薬は昔からある薬で安価な上、どのタイプの患者さんにも使いやすいため欧米では第一選択薬になっています。主に肝臓での糖新生を抑制します。 チアゾリジン薬は、筋肉・肝臓でのインスリン感受性を改善します。
次にインスリン分泌促進系として、スルホニル尿素薬(アマリール、グリミクロンなど)、グリニド薬(グルファスト、シュアポストなど)、DPP4阻害薬(ジャヌビア、エクア、ネシーナなど)があります。 日本人は遺伝的にインスリン分泌が少ない人が多いため、スルホニル尿素薬が第一選択で使用されることが多かったのですが、低血糖になることがある、体重増加しやすいという欠点があり、最近では少量のみ使用することが多くなりました。 グリニド薬は食後高血糖を改善するよい薬ですが、食直前3回内服しなければならないのが難点です。
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