美きえの部屋・・・2008~

日々の何気ない出来事などを綴っています。

杮落とし公演・・・

2013-04-03 10:18:00 | 邦楽・舞踊・歌舞伎
昨日より 東京・銀座の歌舞伎座で 1年間にわたり杮落とし公演が
行われています。

今までの歌舞伎座のイメージを損なわず 改良を加え 若い客層にも
優しい(?)作りになっているようです。

しかし その賑わいの陰で 問題も多々あるようです。
現在の観客層が高齢である事(若い客層をどう取り込んでいくか)や
俳優陣の人材不足なども 深刻なのだとか。。

歌舞伎界は 親から子へ代々芸を伝える「家」の存在があります。
「梨園」と呼ばれる名門の息子たちは子役時代から舞台で鍛えられ
「お家芸」といわれる代々の芸を身に付け スターへと育っていく。

一方 家出身でない役者が主役を務める機会は少なく 脇役志願者が
減少したため 1970年から国立劇場による後継者の育成事業がスタート
したそうです。

ただ たとえ歌舞伎役者になったとしても 主役級になれる人は
滅多にいないのも事実ですし 初舞台が3歳くらいの 家出身者から
比べれば 15年以上の差が付いているので 並大抵の努力じゃないのかも
しれません。
(中車さんも 映像の世界にいればスターですが 歌舞伎界では息子さんと
同級生?くらいの感じかもしれませんね!)


たまたま クローズアップ現代で そんな役者希望の人達が 先輩役者に
怒鳴られながら稽古をしている様子を見ました。
怒られると言うのは 真剣だから仕方ないし ある意味ありがたい事ですが
それには 歌舞伎役者になりたいと思う かなり強い意志が無いと 挫折して
しまいそうですね。。


こういう後継者不足は 歌舞伎に限った事ではなく 文楽の世界も
同じなんだとか。。
とにかく 伝統文化は 時間がかかる(5~10倍位かな)と思います。
すぐに結果が出ませんし。。

 
で・・最近では 劇団に入っている子供をスカウトして 歌舞伎役者の
養成をしようという動きもあるそうです。

今のままでは いつか衰退する・・そういう危機感があるのだとか。。




ところで 大阪の橋下市長で ちょっと話題になりました文楽ですが
今は 松竹株式会社から離れて 公益財団法人として 国からの補助金
(1億5千万ほど)で運営されているのだとか。。
あんなにチケットが取れないのに 興行としては 採算が取れないのも
不思議なところなんですけど やはり演者さんを 安定維持していくのにも
大変なのかもしれませんね。。!







ちなみに 私のようなレベルのものでも 30年以上のキャリアがあります。
でも 師匠の身の回りの事や 一緒に伴奏をさせていただくように
なるだけでも 三味線を持ち始めて7~8年は経っていたのでは
ないかしら?


例えば落語家さんと比べると 彼らは高座に上がる機会を
与えられて研鑽を重ねて行けるのですが 私達はあるレベルに達しないと
床に乗せてもらえなので せっせと床代を自分で払って 研鑽を
重ねる事をやってきました。
それでも そこそこなんですけど・・(^^;;) という事は
自分の問題でした~~(爆!))




コメント
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