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奥田英朗「我が家のヒミツ」

2019年01月04日 | あ行の作家

 

集英社文庫
2018年6月 第1刷
解説・大矢博子
287頁 

年齢も環境も性格も異なる、夫婦、親子、家族の姿をユーモラスに、また切なく、温かく描きます

「虫歯とピアニスト」
子どもが出来ないことに対する姑のプレッシャーが憂鬱な女性
夫はどう考えているのか確かめられないまま日々を過ごしています 

「正雄の秋」
53歳のサラリーマン
社内での出世競争に敗れ、子会社への出向を打診されている男性は今後の生活ビジョンが描けません 

「アンナの十二月」
母と離婚した実の父親に会いに行く16歳のアンナ
今の父とはまったく違う派手でイケメンの実父に夢中になります 

「手紙に乗せて」
母の死をきっかけに実家に戻った若者
憔悴しきった父親に対しどうすればよいのか困惑するばかりです 

「妊婦と隣人」
産休で家で過ごす時間が増えた女性
隣室に越してきた謎めいた夫婦が気になって仕方ありません 

「妻と選挙」
『家日和』『我が家の問題』にも登場した大塚家の物語
作家である夫の影で自分の居場所を模索してきた妻
今回は市会議員に立候補すると言い出します

 

いつもながらアッパレ
どれも、いつだったか自分も似たような経験をしたことがある、考えたことがある、聞かされたことがある
そんな内容に頷くばかりでした
どんなダメ人間も否定しない奥田さん
次はどんな家族を描いてくれるでしょう♪

 

 

 

 


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2 コメント

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Unknown (latifa)
2019-01-05 09:32:32
こにさん、明けましておめでとうございます。
このシリーズ、大好きです。

それと、年末にユーミンのコンサートを、前の良い席で!
羨ましいーーー。

紅白でのユーミンの登場にも驚きました。
素晴らしい教会風の場所、あれって近くにセットを作ってくれていたんですね。

今年もどうぞよろしくお願いいたします
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latifaさん (こに)
2019-01-05 14:25:45
おめでとうございます。
こちらこそ、どうぞ宜しくお願いします。

奥田さんの視点というか観察力というか、感心しますよね~。
このシリーズは永遠に続けて欲しいです♪

日本ガイシで退場の時、ユーミンまで4メートルくらいだったかな。紅白を観ながら「厚化粧に変わりないね」なんて主人と笑いました。あと、正隆さんがつまらなそうな顔してましたよね(+_+)
ユーミンもサザンも良かったけれど米津さんに感動しました。ミュージックビデオと変わらない歌唱力、3日に家に来てくれた息子のお嫁さんと盛り上がりました♪
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