講談社文庫
2015年1月 第1刷発行
509頁
講談社文庫公式Facebookページ献本プレゼントで当選した本
1月末に届いていたのをやっと読みました
天平の時代、国の威信を懸けた船団が海を渡り、大唐の都・長安へたどりつくのは、まさに命がけであった
外交の難しさを噛みしめた帰路、平群広成は第三船を率いるも嵐に遭い、はるか崑崙国へ流され、仲間の多くを失う
失意の広成は本朝の地を踏めるのか!?
若き万葉びとの心意気と苦難が胸に迫る歴史小説
死を覚悟のうえ使命感に燃えて海を渡る当時のエリートたち
自己中心的な行動は勿論ありますが、それもスケールが大きくて、現代人が忘れてしまった矜持のようなものがあります
史実に、その時代に生きた人間の感情や感性、喜怒哀楽を加えた作品
日本~唐~崑崙~渤海~日本
タイトル通りのグレート・ジャーニーです
偉大、長い、強烈、重要、尊い、素晴らしい
どんな形容詞でも収まりきらない旅
あまり多くを考えず、遥か昔に生きた人の物語を楽しめば良いと思いました
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます