「夫婦フーフー日記」
2015年
【チャンネルNECO】
出会って17年目にしてようやく結婚したコウタ(佐々木蔵之介)とユーコ(永作博美)
夫婦待望の赤ん坊が誕生し、家族の未来に希望を持ち始めた矢先、ユーコは直腸がんで他界
夫婦の一大事をブログで報告するコウタ
やがて、そのブログは夫婦の闘病記として綴られていくのですが…
ブログに書籍化の話が持ち上がりユーコを失くした辛さから現実逃避をするコウタの前に、死んだはずのユーコが現れ、何かと茶々を入れてきます
次第に夫婦として過ごしてきた日々を振り返り伝えられなかった思いを見つけることになります
佐々木蔵之介さん演じるところの妻を失くした夫、そして永作博美さんのしょぼくれた亭主を叱咤激励する強気な妻がハマり過ぎ
とても切ない物語ですが夫婦の会話が漫才のようで笑えます
同じように妻を失くしたスナック経営の友人(杉本哲太)など、周囲の人々の温かさも良かったです
ホロリと心温まる映画でした
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/06/68ae07de529132873c234ff7b8ee814f.jpg)
「ハケンアニメ!」
2022年
【Netflix】
原作 辻村深月
地方公務員からアニメ業界に飛び込んだ新人監督・斎藤瞳(吉岡里帆)はデビュー作で憧れの天才監督・王子千晴(中村倫也)と業界の覇権をかけて争うことに
王子は過去にメガヒット作品を生み出したものの、その過剰なほどのこだわりと我儘が災いして降板が続いていました
プロデューサーの有科香屋子(尾野真千子)はそんな王子を8年ぶりに監督復帰させるために大勝負に出ます
一方、瞳はクセ者プロデューサーの行城理(柄本佑)や個性的な仲間たちとともにアニメ界の頂点を目指して奮闘するのですが…
瞳の、己の全てを捧げて理想に近づこうとする姿に圧倒されます
千晴も、飄々としているようで、実は産みの苦しみに苛まれ続けていて決して「天才」なんかじゃありません
それぞれの作品を物にしようとリードする行城と有科、2人のプロデューサーがいい味を出しています
アニメ制作の大変な現場が、これでもかというほど描かれます
敵はライバル監督かと思いきや、実は会社なんですね~
営業路線に乗せられないものは制作中止、と言われれば確かにそうですけどねぇ
脇役陣の中では六角精児さんが良かったです
このところ様々な作品で印象的な演技をされていますね
それと、斎藤監督と王子監督の作中作
これがまた良いのですよ
パイロット版みたいな感じで別に制作されたものを見せてもらいたいです
今どきのアニメもの、と斜に構えていましたが、何が何が、アニメを愛するすべての人への熱い熱い映画でした
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/4f/4c4119aab2902a2c0c60f6e610b21eae.jpg)
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