文藝春秋
2023年6月 第1刷発行
2023年8月 第5刷発行
263頁
次々とタイトルを奪取し、将棋界を席巻する天才・藤井聡太さん
その師匠である著者が、瞬く間に頂点に立った弟子との交流と、将棋界のちょっとユーモラスな出来事を綴ったエッセイ集
2021年4月8日号~2023年4月27日号までの週刊文春連載を単行本化
「まえがき」より
師匠は背中で示すべき、三歩下がって師の影を踏まず…
藤井聡太竜王は、師の影どころか、本体まで踏んづける勢いで私を追い越していった
もちろん半分は冗談だが、まさに疾風のごときスピードである
登場回数は多いが、本エッセーは藤井竜王がメインというわけではない
他の弟子のこと、将棋界のちょっとユーモラスな出来事も書いている
また巨大な才能を間近で見た、一人の棋士の日常でもある
本書の初めでは二冠だった藤井聡太さん、最後のほうでは六冠に、そして八冠を達成し、現在は七冠と目覚ましい活躍をされています
先崎さんとの対談で「杉本さんには切り札がありますからね。困ったときの“藤井二冠ネタ”という…(笑)」なんてことを言われたり、隙だらけに思える杉本師匠ですが、気配りに長け、温かみのあるお人柄が伝わってくるエッセイでした
「藤井君の師匠」から「藤井さんの師匠」と呼ばれるようになった今、まだ中学生だった藤井聡太さんが世間の注目を浴び、抱えていたプレッシャーを思うに、彼がスクスク成長してくれたのはご家族を始め、ファンや周囲の大人たちが彼に気を使ってくれたことによるものが大きい、と書かれています
でも、一番気を使ったのは杉本昌隆さんご自身であったはず
杉本さんが藤井聡太さんの師匠で本当に良かったと思いました
のほほんとした表紙カバーのお二人がこれまた良いのですね~
次巻でも杉本さんのユーモアと自虐ネタ満載の「日常」を読めるのが楽しみです
そうそう、この本の表紙のイラストとかも、ほんわかしていて師匠の良さ?を表していますね。
また竜王戦だったかな?最近始まりましたね。
こにさんの夫さんも見ていらっしゃるかなー
でも、まだ予約待ちの方が多くて驚きです。
藤井さんの大躍進はどこまで続くのでしょうね!
本書を読んで将棋好きな人が羨ましくなりました。
主人の将棋熱は自分が上手くなるより藤井さんの追っかけ状態で、動画やABEMAの将棋チャンネルばかり観ていて「藤井さんの棋譜はさっぱりわからない」と言っています(笑)
杉本師匠の文章は本当に読みやすいですね。
服部幸應先生の急死は驚きました。
自分の学校で倒れられたのは本望だったのかもしれませんね。