新潮文庫
2021年7月 発行
2021年11月 4刷
解説・日野剛広 この不幸な時代に
319頁
イギリス、ブライトンに両親と暮らすぼく
ロンドン金融街シティにある銀行に勤務していたがリストラされ子どもの頃にありたいと思っていた仕事、大型ダンプの運転手になった父
福岡県出身、1996年からブライトン在住、ロンドンの日系企業で数年勤務の後、保育士資格を取得、保育所で働きながらライター活動をする母=みかこさん
みかこさんの、当時中学生だった息子との触れ合いを通じて「地べた」の英国を一緒に見つめていく物語
親子の身近にある貧困、差別、分断
楽しいことも嫌なことも経験しながら物事を多角的に深く考察し、成長していく息子の逞しいことよ
この息子の成長はこの親あってのものなのは言うまでもありません
文中の
苛めや差別はしてはいけない、の前に、人を傷付けるようなことはしてはいけない
この短い一文が強く心に残りました
こちらは1年くらい前に読んだので、記憶がしっかりあるのですが、角田さんファンなのにデビュー作の感想アップしてなくて・・・。
すごくできた息子さんで、こんないい子がいるんか?って思いました。
確か、続編も出る・出た・・んでしたっけ・・?
その後、あの息子さんがどんな青年に成長されたのか、興味あります。
でも直ぐは読まないと思います(*_*)
息子さんはこの両親のもとに産まれて幸せですね。
あまり出てこないお父さんもしっかりとした考えの持ち主だし。
相変わらず角田光代さんはキツイですねぇ。
しばらくお休みします(笑)
女性作家さんの描く困ったさんの女性は自分と同じだと思うところもあってションボリしちゃうことが多いです。
( ;∀;)