講談社
2017年 9月 第1刷発行
2017年12月 第3刷発行
408頁
宮沢賢治は祖父の代から続く富裕な質屋に生れた
家を継ぐべき長男だったが、賢治は学問の道を進み、理想を求め、創作に情熱を注いだ
勤勉、優秀な商人であり、地元の熱心な篤志家でもあった父・政次郎は、この息子に対する愛情を止められない…
宮沢政次郎の伝記小説ではないのですが、ついつい「そうだったのか」など頷きながら読んでしまいます
父親の言葉に従い優秀な成績を収めていたものの進学を諦め家業を継いだ政次郎
賢治に対しても当然、自分と同じ道を歩ませるつもりでいたのですが…
賢治が父親に反発して家を出て云々という話しか知らなかったので、その裏側にあった政次郎の賢治への深い愛情と理解――理解しようとする努力――は驚きをもって読みました
不器用だけれど5人の子供を愛し慈しんだ明治男・政次郎の視線で描かれる賢治の伝記物語の部分もあります
さらに、賢治の妹・トシや政次郎の妻、弟の清六らについても書かれているので明治時代の東北に暮らす家族の小説としても読めるのではないでしょうか
これ、私も読みました。
面白かったです。
やっぱり昔は芸術家とか作家さんは、裕福なお家の子じゃないと、なかなか、なれなかったのかなーって本作読みながら、また思いました^^
「家へ帰ろう」
いいなあー、私も凄く見たい映画です。
近くで上映してないので、レンタル待ちかなあ・・・
この土日、東京へ行ってきました。お正月に門井さんの「家康、江戸を建てる」のドラマを観て、今回江戸東京博物館で江戸諸々を勉強して、スカツリーから今の東京を眺め、家康さんスゴイ!と思いました。
門井さんの着眼点が面白いですよね!
今後の発表作も楽しみです。
「家へ帰ろう」レンタルでも絶対観てくださいね!
いい作品でした~~~\(^o^)/