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宇江佐真理「紫紺のつばめ 髪結い伊三次捕物余話」

2021年08月07日 | あ行の作家


文春文庫
2002年1月 第Ⅰ刷
2019年1月 第20刷
解説・中村橋之助
295頁

髪結い伊三次シリーズ第2巻

解説の中村橋之助(現・芝翫)さん主演のドラマを観て読み始めたシリーズです

材木商伊勢屋忠兵衛からの度重なる申し出に心揺れるお文
本業の髪結いの傍ら同心・不破友之進の小者を務める伊三次は連続幼女殺しの探索に忙殺され、2人の間には隙間風が…

「紫紺のつばめ」
伊三次とお文の突然の別れ

「ひで」
伊三次の幼馴染の死

「菜の花の戦ぐ岸辺」
不破が人殺しの疑いが掛けられた伊三次を信じなかったことに端を発し、小者を止めてしまう伊三次

「鳥瞰図」
不破の妻・いなみの敵討ちを止めさせようと走り回る伊三次

「摩利支天横町の月」
若い娘が行方不明になる事件が続き、お文の家の女中・おみつもその犠牲者に
無事戻ってくるものの世間の好奇の目にさらされ引き籠ってしまったおみつと下っ引きの弥八との恋模様

変化の激しい内容で第2巻にしてこの充実感
先が楽しみです

1巻でおよそ1年の時が過ぎるようになっているそうです
まだやんちゃ坊主みたいなところのある伊三次も少しは大人になっていくのでしょうか


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