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おうち映画(海外)・ジョーンの秘密/金子文子と朴烈

2022年03月01日 | 映画(海外)
「ジョーンの秘密」
原題 RED JOAN
2018年 イギリス
【ムービープラス】

原作 ジェニー・ルーニー「Red Joan」

スパイ容疑で逮捕された80代の老女の実話をもとにした小説の映画化

夫に先立たれ仕事も引退し、郊外で穏やかな独り暮らしを送っていたジョーン・スタンリー(ジュディ・ディンチ)が突然訪ねて来たM15に逮捕されてしまいます
彼女にかけられたのは、半世紀以上も前にソヴィエト連邦のKGBに核開発の機密情報を漏洩していたというスパイ容疑でした

弁護士である一人息子と共に尋問を受けるジョーンと、彼女の過去の記憶が交互に描かれます
若かりし頃のジョーン役にソフィー・クックソン
彼女も頑張っていますが現在のジョーンをジュディが演じていることで作品に締りが出ています

彼女のスパイ活動は平和目的で、それで世界の均衡が保たれたという意見には考えさせられました
強い動機がヒロシマというのも複雑です

淡々と、しかし一生懸命観ました
      



「金子文子と朴烈」
原題 ANARCHIST FROM THE COLONY
2017年 韓国
【Amazon Prime Video】

大正時代の日本
実在した無政府主義者・朴烈(イ・ジェフン)と日本人女性・金子文子(チェ・ヒソ)の愛と闘いを描きます

1923年の東京
朴烈と金子文子は運命的ともいえる出会いを果たし、唯一無二の同志、そして恋人として共に生きていくことを決めます
しかし、関東大震災による人々の不安を鎮めるため、政府は朝鮮人や社会主義者らの身柄を無差別に拘束
朴烈や文子たちも獄中へ送り込まれてしまいます
社会を変えるため、自分たちの誇りのため獄中で闘うことを決意した2人の思いは日本、そして韓国まで多くの支持者と獲得し日本の内閣を混乱に陥れます

男女の愛と日韓の複雑な歴史、思想や表現の自由を訴えており観終わって深い深いため息が出ました

関東大震災後のデマを発端とした朝鮮人虐殺事件の経緯、詳細は殆ど知らなくてお恥ずかしい限り

日本人の役も全て韓国の俳優さんが演じておられます
初めのうちは訛りのある日本語に違和感を覚えましたが慣れてきたら全く気にならなくなりました

同じものを日本で制作してもこのような圧倒的な作品は作れないでしょうねぇ

邦題は原題の直訳「コロニーからのアナキスト」のほうがしっくり来るのでは?
     



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