講談社文庫
2011年5月 第1刷発行
2020年2月 第19刷発行
235頁
解説・下村隆一
ムーミン谷の魅力4 「ムーミン谷の夏まつり」この世は舞台、ひとはみな役者・冨原眞弓
ムーミン全集【新版】
ときは夏至のころ
どこかの山が火を噴いて、地面が割れて、水嵩が増え始めます
ムーミン屋敷が水没しそうなところへ、大きな家がぷかぷかと流れてきます
ムーミン一家はご近所さんと家具諸共流れてきた家に引っ越すことに
ところがその引っ越し先は普通の家ではなく、本物の劇場で気難しい劇場ねずみのエンマが住んでいたから大変な騒ぎとなります
劇場がもみの木湾に流れ着いて、一安心と思った矢先
ムーミントロールが、スノークのおじょうさんとふたりだけ、皆から引き離されてしまったり
偶然もみの木湾にいたスナフキンがたくさんの子どもたちの面倒を見なくてならなくなり子育ての苦労を味わったり
劇場でムーミンパパ作の舞台が上演され、あれやこれやで大騒ぎになります
色々ありましたが一家は無事ムーミン谷に戻ることができました
これまでのシリーズより少し小難しい表現が出てきて面食らうところもありました
解説の下村さんが、もし、おもしろくなかったら、だいじにしまっておいて、大きくなってから、もう一度読んでください、と書いておられます
スナフキンが子供たちを前にパイプをくゆらせているところで、スナフキンは大人だったと再認識
次巻以降、スナフキンの見方が変わりそうです
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます