小学館
2014年 1月 初版第1刷発行
206頁
1983年~1992年のバブル期を舞台に不動産会社勤務・本木青子の迷いと成長を、彼女の心の支えだった寿司職人や、上司、恋人、友人らとの交流を軸に描きます
バブルの恩恵を受けまくってイケイケドンドンだった青子がバブル崩壊と共に体調を崩したこともあり退職、田舎に帰る、という流れは納得いかない部分はありましたけれど、決して彼女は甘ちゃんではありません
大袈裟な言い方かもしれませんが、身体を張って収入を増やして高級寿司店に通った強い女性だったのです
お寿司屋さんの店内、カウンターの向こうの職人さんの動き、握った寿司を渡してくれるその手
全部が目に浮かぶようで、文章でそれらを表現する柚木さんの力に感心するばかりでした
柚木さん初読み
「ランチのアッコちゃん」などで人気の作家さんですね
図書館で柚月裕子さんのつもりが間違えて借りてしまったのですが、怪我の巧名でした
他の作品も読んでみませう
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