「かくも長き不在」
原題 UNE AUSSI LONGUE ABSENCE
1960年 フランス
セーヌの河岸に近いカフェの女主人テレーズ(アリダ・ヴァリ)
しっかり者で独身、彼女に言い寄る男性はいますが相手にしません
ある日、店の前を通る浮浪者(ジョルジュ・ウィルソン)の姿が目に入ります
その浮浪者は16年前、ゲシュタボに捕らえられたまま消息を絶った夫・アルベールによく似ていました
不安と期待を胸ににその男が店の前を通るのを待つようになり、店の手伝いの娘に頼んで男を店に入れ、物陰で彼の言葉に耳を傾けます
男は記憶を喪失したといいます
男の後をつけ、セーヌの河岸に建てられた今でいうホームレス小屋のような建物で慎ましく暮らしている男に声をかけ言葉を交わしたテレーズは彼がアルベールであることを確信
彼の記憶が戻るような環境を作って結果に期待しますがうまくいきません
ある夜、二人だけの晩餐に男を招きダンスをします
幸せな記憶が甦り涙するテレーズ
もしや男の記憶が戻るのではないか、二人のダンスシーンは切なく苦しかったです
しかし、記憶は甦らず店を出る男の後ろ姿に『アルベール!』と叫ぶテレーズでしたが…
度々使われる足音が効果的と思いました
テレーズの寂しさ、不安、苛立ち、無念さ、悲しさが、コツコツという音から伝わってきました
「きみに読む物語」
原題 THE NOTEBOOK
2004年 アメリカ
施設で暮らす痴呆症状のある老女
同じ施設に暮らす男性が彼女を訪れてある物語を読んで聞かせます
それは1940年代のアメリカ南部の町で生まれた貧しい青年と良家の子女との純愛物語でした
ひと夏の恋のはずが永遠の愛で結ばれた男女(ライアン・ゴズリング、レイチェル・マクアダムス)
二人の純愛は死を迎えるその時まで続いたのです
よくある話ですがぐいぐい引きこまれて夢中になって観てしまいました
紆余曲折を経て結ばれた二人ですが、なんて幸せだったのでしょう
映像美も見逃せません
泣けました
一人で観ていたのですが気づいたら主人も娘もTV画面を凝視していました(^_^;)
「母よ、」
原題 MIA MADORE
2015年 イタリア、フランス
新作映画を製作中の女性映画監督・マルゲリータ(マルゲリータ、ブイ)
映画の製作もうまく進まないうえに母親の介護、恋人との別れ、反抗期の娘の進路問題など私生活もトラブル続きでストレスを抱えています
ダメな時は何をやっても上手くいかない
おまけに元恋人からは手厳しく人間性を批判され落ち込みます
重苦しく疲れる映画でしたけど母親の最期の言葉に救われます
人は誰も明日がくると思って生きています
でも今日という日をきちんと生きることこそが大切なのです
「Dr.パルナサスの鏡」
原題 THE IMAJINARIUM OF DOCTOR PARNASSUS
2009年 イギリス、カナダ
ファンタジーです
大好き♪
ヒース・レジャーの急死というアクシデントもジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルらの出演でクリア
しばし現実を忘れてファンタジーの世界に浸ってきました^^
「クリスマスのその夜に」
原題 HEM TILL JUL
2010年 ノルウェー、ドイツ、スウェーデン
クリスマスの夜に大切な人との時間を求めて生きる人々の複数のエピソードを緩く交錯させて描く群像劇
大人のためのクリスマスの物語
映画冒頭で突然断ち切られたようなシーンが最後になってようやく繋がります
心憎い演出です
新たな命、救われた命、終わりを迎える命
生れたばかりの赤ん坊を抱いてクリスマスの夜に明るく輝くシリウスを見上げる夫婦
その赤ん坊を取り上げた医師もまた妻に電話をかけ夜空を見上げます
毎夜、シリウスを見上げてはこの映画を思い出しています^^
心に残る映画です
コメントありがとうございましたm(__)m
『きみに読む物語』、いい映画でしたね!
最近この手の映画が少なくなってきましたねぇ・・・。
最近は昔観て感動した映画を観直すことが
少なくなってきましたが、改めて観直してみるのも
いいかもしれませんね^^
そういえば昨日『湯を沸かすほどの熱い愛』を録画してました(笑)
そんなのはなくても監督・脚本・映像・俳優が揃えばきっと見応えのあるものが出来るのでしょうね~。
素直に泣ける映画、いいです(#^.^#)
「湯を沸かす~」宮沢りえさんが素晴らしかった!!!