「愛は静けさの中に」
原題 CHILDREN OF A LESSER GOD
1986年 アメリカ
【NHKBS】
片田舎の聾学校に赴任してきた教師、ジェームズ・リーズ(ウィリアム・ハート)が、学校の掃除係をしている聾唖者の女性、サラ・ノーマン(マーリー・マトリン)に興味を抱き、昔は優秀な生徒だったという彼女が自分の殻に閉じこもるのを根気強く説得し、教師として、パートナーとして献身する姿を描きます
健常者と聾唖者の間の溝に一度は別れるものの、自分の至らなさを認め、永遠に手を取り合って生きることを心に誓う2人
本作でマーリー・マトリンは史上最年少でアカデミー賞主演女優賞を受賞しています
自分は手放しに良い映画とは思えませんでした
40年前にはここで描かれたのが健常者の聾唖者へのベストな関わり方だったのかもしれません
けれど、今観ると疑問に思う点が多々あったし、40年前と今と何ら変わっていないところがあることも分かりました
さらにショックだったのは
マーリーが2009年に出版した自伝で
年上の『愛は静けさの中に』の共演者であり、彼女が肉体的に虐待され、レイプされたと主張するウィリアム・ハートとの関係についても語っており、女性のベビーシッターによる幼少期の性的虐待についても言及している、ということ
何だかなーでした
それはさておき本作のマーリー・マトリンの美しいこと!
アンドレ・ヴィヨルセンに似ていると思いました
多くの方が感想で書いておられますが私も「コーダ あいのうた」のママ役だったとは全く気付きませんでした
タフな女優さんになられたものです
「マティアス&マキシム」
原題 MATTHIAS ET MAXIME
2019年 カナダ
【Amazon Prime Video】
グザビエ・ドランが友情と恋心の狭間で揺れる青年2人の葛藤を描いた青春ラブストーリー
幼馴染で30歳になるマティアス(ガブリエル・ダルメイダ・フレイタス)とマキシム(グゼビエ・ドラン)は、友人の短編映画で男性同士のキスシーンを演じたことをきっかけに、心の底に眠っていた互いへの気持ちに気づき始めます
婚約者のいるマティアスは戸惑いを隠しきれません
一方、マキシムは友情の崩壊を恐れ、思いを告げぬままオーストラリアに旅立つ準備をしていました
別れが目前に迫る中、本当の思いを確かめようとするマティアスとマキシムでしたが…
2人の関係は進展するのか、このまま離ればなれになってしまうのか
スリリングに温かく描いています
マキシムと母親の酷すぎる関係は監督ご本人を反映したものでしょうか
監督作品に常に取り上げられるもので、ちょっと引いてしまいました
各シーンに合う美しい音楽は文句のつけようがないほど素敵でした
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