ポプラ社百年文庫51
2010年11月 第1刷発行
135頁
アンデルセン「ひとり者のナイトキャップ」
訳・高橋健二
結婚しないという条件で異国の地に赴き、店番をしながら老いていったアントンさんの熱い涙
アントンさんの最期は幸せだったとは思えず哀しかったです
どことなく小川未明を思い出しました
ビョルンソン「父親」
訳・山室静
息子の誕生から早すぎる死までを素朴な会話文に写し取ります
父親の深い愛情が胸に迫ります
ビョルンソンの詩はノルウェー国歌になっているそうです
ラーゲルレーヴ「ともしび」
訳・イシガオサム
数々の武勇伝を誇る乱暴な夫が、妻の実家との約束を反故にし妻を置いてエルサレムからフィレンツェへ聖火を持ち帰る旅で人間的な優しさに目覚めていく物語
果たしてフィレンツェに何が待っていたのでしょう
「ニルスのふしぎな旅」の作者です
およそ粗筋は知っていますがきちんと読んだことがありません
機会があったら是非読んでみたいです
帯の紹介文『北欧作家がえがく星の瞬きのような物語』が素敵すぎ
清らかな心を描き出した3編です
息子とともに実際に挑んだ超軽量飛行機でのノルウェーからフランスまでの旅を映画化。雁の研究をしている一風変わった気象学者クリスチャンは、超軽量飛行機を使って絶滅危惧種の渡り鳥に安全な飛行ルートを教えるという、誰もが呆れるプロジェクトに夢中になっていた。一方、息子のトマはオンラインゲームに夢中で、電波も届かない大自然の中で過ごすことに興味はない。しかし、ある出来事をきっかけに父親の無謀なプロジェクトに協力することとなったトマは、クリスチャンや渡り鳥たちとともに冒険の旅をスタートさせる
というストーリーです。忙しくてレビューを残していませんが、本当に自分が飛んでいるようで興奮しました。
確か実話に基づいているのですよね。
しずくさんのレビュー、気長にお待ちしております^^
「ニルス~」共々是非とも観てみたいです。