新潮文庫
2021年12月 発行
543頁
西島秀俊さん主演のテレビドラマ(2020年NHK)が良かったので読んでみました
建築士・青瀬稔の最高傑作、信濃追分に建つY邸
人づてに誰も住んでいないようだと聞いた青瀬はY邸を訪れます
引き渡し以降、一度も人が住んだ形跡がないことに衝撃を受ける青瀬
家の中にあるのは電話機とブルーノ・タウトの椅子が一脚のみ
消息を絶った施主、吉野の痕跡を追う青瀬の姿を描きます
青瀬の幼い頃の記憶、離婚した家族への思い、旧友で雇用主でもある社長との関係、社長の家族関係、建築業界の内情
様々な内容を上手く繋ぎ絡めながら物語は終盤へと進みます
警察も殺人も出てきません
吉野の失踪やタウトとの関係などミステリー色はありますが熱い人間ドラマの部分が濃く読後感は爽やかでした
建築の知識は全くといっていいほど無いので文字から本作の世界観を想像するのは難しかったと思います
ドラマを先に観ておいて正解でした
主人が見ていたのでちょっと惹かれて見ました。
途中からだったので、筋を主人に聞きながらの鑑賞でしたので記事にはしてないのですが、いいドラマでしたね。
原作・横山秀夫と西島秀俊の名前だけで録画したのですが、いいドラマでしたね。宮沢りえさんも魅力的でした。
自分、何故か記事にしてないですね(;・∀・)