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おうち映画(日本)・雷桜/夜叉ケ池

2022年06月27日 | 映画(国内)
「雷桜」
2010年
【時代劇専門チャンネル】

原作 宇江佐真理

将軍・家斉の17男として生まれた徳川御三卿、清水家の当主・斉道(岡田将生)は、将軍の息子というプレッシャーの下、母の愛を知らず孤独に育った環境からか心を病んでいました
静養のため、中間の瀬田助次郎(小出恵介)の故郷である瀬田村へ向かった斉道は、落雷で根元から折れてしまった銀杏に桜が芽を出した奇妙な巨木「雷桜」の下で雷(蒼井優)という少女と出会います
雷は実は瀬田助次郎の妹で生まれて間もなく何者かに攫われ瀬田山で育てられていた少女でした

原作を読んで観てみようと思った映画
巷の評価はかなり手厳しく、そうかな、と思いながら鑑賞しました
結果、概ね同じ感想を持ちました(‘_’)

政治や領地、経済問題は二の次
斉道と雷の恋ばかりが前面に出ていて正視に耐えないとまではいかなくても恥ずかしくなるようなシーンが多くて早送りしてしまいました

原作で重要な役回りだった榎戸角之進(柄本明)を死なせてしまったのは納得がいきません
他にもカットされたり書き換えられた部分が多くてガッカリです

ほどほど有名な役者さんが多く出演されている中、村の若者役の高良健吾さんと柄本佑さんがあれだけってのは勿体ない!

岡田将生さんは蒼井優さんの勢いに押されていた感じがします
お二人の良いところが上手く引き出せていない
相乗効果がみられない
配役の失敗もあるかもしれませんねぇ





「夜叉ケ池」
1979年
【時代劇専門チャンネル】

原作 泉鏡花

原作の戯曲は「天守物語」に同時収録されていたのを読みました

夏の盛り
越前へ向かった後、行方知れずになった学友、萩原晃(加藤剛)を捜していた山沢(山崎努)は大野郡の山中、竜神が封じ込められているという夜叉ケ池近くまでやってきます
各地の不思議な物語を集めるため東京からこの地を訪れた晃は、この地で50年間鐘をつき続けてきたという老いた鐘楼守から、鐘にまつわる不思議な話を聞きます
昔、人と水が戦い、この里が滅びようとしたとき竜神を池に封じ込め、竜神を鎮めるために毎昼夜3度ずつ鐘を鳴らしている、鐘をつかないと竜が暴れ出し山里は水没してしまう、というのです
その日のうちに鐘楼守が死に、美しい百合(坂東玉三郎)と知り合った晃はそのままこの地に留まり第二の鐘楼守として暮らしていたのでした

坂東玉三郎さんが百合と夜叉ケ池の竜神・白雪姫の二役を演じます

当時の最先端特撮技術を駆使して作り上げられた幻想的な世界は、現在ではツッコミどころ満載です
そこには目を瞑って、一にも二にも坂東玉三郎さんを愛でる映画でした
えもいわれぬ色香漂う所作、表情、素晴らしかったです



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