祥伝社
2018年7月 初版第1刷発行
294頁
「天地人シリーズ」の「地」
天羽藩上士の嫡男、伊吹藤士郎は豪商と癒着した咎で切腹した父が隠し持っていた藩政を揺るがす証文を発見します
江戸藩邸に向かうという恩師であり父の友人でもあった御蔭八十雄に密かに証文を託し、自らは追っ手の囮となり、その行く末を探るため柘植左京と共に脱藩、江戸へ向かいます
江戸へ着いたものの左京とは離ればなれになり途方にくれる藤士郎
偶然の出会いから長屋を借りることができ、差配が口入屋だったことから薪炭問屋・讃岐屋の荷運びの仕事も得ます
左京が藤士郎の居場所を突き止め合流
讃岐屋が天羽藩江戸下屋敷へ炭を納入していることがわかり2人は潜入を図ります
本書では、天羽藩の政争問題が新たな展開を迎えるのに加え、江戸で町民たちと暮らすようになった藤士郎と故郷で暮らす母や姉が、「武士」という縛りから放たれていく様が小気味よく描かれます
坊ちゃん・藤士郎の成長も微笑ましいです
最終巻「人」に続く物語
藤士郎の異母兄とわかった柘植左京の今後も気になります
どうなるのでしょうね~ワクワクします
調べたら『人を乞う』はまだ読んでおられないようで・・・。
http://blog.livedoor.jp/todo_23-br/archives/32153770.html
急ぎ、記事にしました。
todo23さんのご指摘がなかったら埋もれてしまうところでした。
感謝感謝<m(__)m>