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おうち映画(海外)・選ばなかった道/アナザーラウンド/TOVE トーベ

2023年05月18日 | 映画(海外)
「選ばなかった道」
原題 THE ROAD NOT TAKEN
2020年 イギリス、アメリカ
【ムービープラス】

ニューヨークのアパートでひとり暮らすメキシコ移民の作家レオ(ハビエル・バルデム)は認知症を発症しており、娘モリー(エル・ファニング)との意思疎通も困難な状況にいます
ある朝、モリーはレオを病院に連れて行くためアパートを訪れます
レオはモリーが隣にいても、初恋の女性と出会った故郷メキシコや、作家生活に行き詰まり一人旅をしたギリシャへと心の旅を繰り広げます

認知症を患う人にとって日常はミステリーの連続なのだそうですね

現代のニューヨーク、ギリシャの海辺、メキシコの砂漠地帯
レオの心の旅は、観ている者にとっては彼の記憶なのですが、レオは脳内で実際にギリシャやメキシコにいるのです
勘違いしそうになります
モリーに声をかけられて「心の旅」からふとニューヨークに引き戻されるレオ
その表情はぼんやりとしていてやり切れませんでした

レオが選ばなかった道
もし、あの時に選ばなかった道を選んでいたらどうなっていたでしょう
モリーも同じです
ラストシーンは…色々と想像してしまいました

地味な作品ですけどエル・ファニングが光っていました






「アナザ-ラウンド」
原題  DRUK
英題 ANOTHER ROUND
2020年 デンマーク、スウェーデン、オランダ
【ムービープラス】

冴えない高校教師のマーティン(マッツ・ミケルセン)と3人の同僚は、ノルウェーの哲学者が提唱した「血中アルコール濃度を一定に保つと仕事の効率が良くなり想像力が漲る」という理論を証明するため実験することに
朝から酒を飲み続け、常に酔った状態を保つと授業も楽しくなり生き生きとするマーティンたち
生徒たちとの関係も良好になり人生は良い方向に向かっていくと思われましたが、次第に制御がきかなくなり深酒するようになります

生徒たちの若さと活力をみるにつけ40代になり毎日を怠惰に過ごすばかりの自分たちを何とかしようと『媚薬』を得て束の間の活力を得ようとする姿には悲壮感すら漂い憐憫の情が湧き上がってきます
散々な結果をもたらした実験でしたが、そこから再スタートの予感も
ラスト、ビールをラッパ飲みしながら踊るマッツ様がカッコ良い!
久しぶりに自分好みのマッツ様を観られて嬉しかったです

あれだけ飲んでいれば学校で飲酒がバレないはずはないのだけれど…とそこには目を瞑ります^^






「TOVE/トーベ」
原題 TOVE
2020年 フィンランド、スウェーデン
【ムービープラス】

「ムーミンシリーズ」の原作者として知られるフィンランドの作家トーベ・ヤンソンの半生を綴ります

世界中で愛されるキャラ―クター、ムーミンたちがいかに生み出され、成長していったか、そしてトーベ・ヤンソン自身の人生のあり方や創作への情熱を描きます

ところどころ、ムーミンシリーズの一節が出てきてニンマリ
けれど、本作で描かれるのはトーベ・ヤンソンの人生なのですからムーミンに多くの時間を割くことを期待するのは間違いです
父親のこと、舞台演出家との出会い、フィンランド美術界の実情など、知らなかったことが多かったです
意思の強さゆえ「奔放」と見られてしまうトーベ
正直な感想は、こんな人だったのね~、くらいかな
でも表現者としてのトーベは尊敬に値する人と思いました

トーベを演じるアルマ・ポウスティがミシェル・ウィリアムズに見えて仕方ありませんでした
雰囲気、似てません?




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