猫絵日記

絵を描きながら、猫と私のささやかな日常を綴っています。

猫たちのロッククライミング

2015-05-04 06:03:08 | 日記


よく家族で千葉の勝浦にネコと一緒にでかけた。

夫は釣り、私たちは海遊び、猫たちは…それなりに…。

泊まっているところは、山を切り開いたようなところだった。

裏に、コンクリートでできた擁壁があった。3階くらいの高さだろうか。かなり高い。


ある日「ルド」がどうやって登ったのか、その壁のてっぺんでじっと固まっている。

猫は、どんどん登ることはできるが、降りられなくなることがあるらしい。レスキュー隊が、高い木から降りられなくなった猫を救出した、という話を聞いたことがある。

家族で、上を見上げた。 「どうしよう…」
夫が、助けようと釣竿を伸ばしたり、いろいろ試したが 届かない。
みんなで右往左往しているうち、「ルド」は正気に戻ったのか、案外簡単に、足元を確認しながら あぶなっかしいけど、なんとか降りてきた。
「なーんだ!大丈夫だったんだ! よかった。さすがネコ!」


「ちょろ」もやらかした。  なんで猫ってこうなんだろ。

やはり近くにロッククライミングできそうな切り立った崖があって
これまたどうやって登ったのか、高さ5メートルくらいのところの小さなくぼみに座り、下を見下ろして動けなくなっている。
「ちょろー!」
真剣な顔をして固まっている。
本当に怖くて降りられないらしい…。
しばらくじーっとしていた。
……が、意を決したように、前のめりで転がるように降りてきた。(半分落ちてきた感じ)
鼻に泥がついて、降り方もちょっと無様だったが、何とか無事だった。ほっとした。
さすが ネコ! 

でも、「行きは良い良い。帰りは怖い。」だよ~。
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犬の「タロー」のイメージです。

2015-05-03 10:26:52 | 日記



以前、ブログに登場した「タロー」
イメージで描きました。

臆病で、だけど優しい犬でした。番犬には向きませんでした。

外で飼われていたので、犬小屋に行くと、うれしそうに前足をバタバタさせて飛びついてきました。
散歩を何より楽しみにしていました。
犬は、人の心がわかるんです。


外で飼っていた割に長生きでした。12年くらいかな?
最期は、たぶんフィラリアだった。、弱って立てなくなって…。辛かったな。



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野性児「ちょろ」とおぼっちゃま「ルド」

2015-05-03 06:05:09 | 日記


「ルド」はお兄さんなんだから、仲よくしてね。
…なんていう都合の良い期待は すぐに打ち砕かれた。

「ルド」は以前話した「たま」のように、だれかの面倒を見る なんてことはからきし…だった。

「ちょろ」はすごい問題児だった。
朝ごはんが終わると、なぜか部屋中走り回る。
弾丸のようにすごい勢いで…。「なんなんだ!!」
勢いあまって、ソファーの隙間に足をはさんで、脱臼しそうになったこともあった。

「この子、人になつくのかな~?」と思うくらい人に甘えない。
…というより、人間に興味がないのだ。
遊ぶこと、動き回ることが、楽しくて楽しくて仕方ないのだ。エネルギーがすべてそこに注がれている。
だから飼い主なんて眼中にないのだ。

他にも困ることがあった。
家中の壁や柱で爪とぎする。 ボロボロになった…。
あちこちに”におい付け”する。部屋中雑巾を持って匂いを頼りに後始末が大変だった。
叱っても、ほとんど効果がない。 何しろ人間なんて怖くない。

こんな風に野性児みたいだった。

「ルド」はその点お上品だった。
爪はちゃーんと用意された段ボールの爪とぎでとぐ…
決まった場所で用を足す。粗相はしない。
うーん、育ちの差…?

「ちょろ」はエサはキャットフードしか食べない。
「ルド」はグルメだ。お刺身、お肉、お蕎麦、刺身のつまのダイコンまで、人間の食べ物は一応試してみる。
だから、夫の晩酌にも付き合う…。

「ルド」は野性児の「ちょろ」を冷ややかな目で見ていた。
「ちょろ」を避けて、一人でいることが増えた。

確かにこの2匹、うまくいく訳ないよな~。
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「ちょろ」がやってきた

2015-05-02 08:01:33 | 日記


子ネコがエサを食べているところは、本当にかわいい❤。

(話がそれるけど、「エサ」って言ったら、動物病院で、「ごはんですね」って言い直されたけど、これって今は言わないの?)

……こんなふうにお皿に入ってしまって…。
大きくなると、あれ?こんな小さな器に入っていたのか…と思うけど。

こうして子ネコは、たくさんの笑いと明るさを届けてくれる。
何気ないしぐさの一つ一つが 感動! 発見!の連続なのだ。

「ちょろ」はやってきた。
食事もトイレも まだひとりでは十分にできなかった。

でも、力強く子ネコは生きていく。
与えられた、運命に逆らったりしない。生きることを信じているだけだ。


「ルド」は「ちょろ」をみて、戸惑っていた。
いきなり、小さいのが  遠慮もなく力いっぱいぶつかってくるのだから…。

私も 初めてのことだった。
2匹の猫を一緒に飼ったことがなかった。

本当は、ちょっと不安だった。
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捨て猫「ちょろ」との出会い

2015-05-01 09:41:45 | 日記


「るど」が来て、一年くらいたっただろうか。

近所に、ようやく目が開いたくらいのちっちゃい子ネコが捨てられていた。

通りかかった小学生の息子に、近所のおじさんが、「はい。ボク。」って言って一匹を手渡した。

息子はどうしていいかわからず、…仕方なく家に連れてきた。

「ルドがいるから、飼うのはむりだよね。」

仕方なく、二人で子ネコがいたあたりにそっと戻してきた。
「誰かにひろってもらいなよ…」
無責任な言葉だ。  しかしどうしようもない。
後ろ髪引かれる思いで、戻ろうとしたとき、
子ネコは、必死で後をついてきた。

「どうしよう。」とりあえず、再び家に連れて帰った。
庭で、水とエサをあげた。
子ネコは、あまりにも幼くて、ひとりでエサを食べるのもやっとという感じだった。
母猫は心配しているだろうな…

「そのうち、どこかにひとりで行くよ」
あきらめきれない息子を、わけのわからない言葉で説得して、その場を離れた。

一匹では とても生きていけるわけがない。  わかっているから、……いやな罪悪感。

それから数時間たった。
「もう、いないだろうな。」


夜、11時ころ、夫が帰ってきた。
胸に、見覚えのある子ネコ。
「庭に猫がいた。」と言って。

人は、つらい時や、孤独な時、満たされない気分の時、動物を飼いたくなるらしい。
夫は、その日、きっとそんな気分だったのだ。(…ただパチンコに負けただけ…)
人なつっこい子ネコが、意気消沈した心に、スッと入ってきた。


夫の承認も得られ、息子も「自分が面倒を見る」という約束で、この捨て猫は我が家にやってきた。(面倒見るって…ちょっとは、約束守ってね!)

黒いシマのあるちっちゃなオスのブチ猫。
「ニャー」と一言も鳴かず、声が出ないのかと心配した。
ちょろちょろと落ち着きがなく、寝ている以外は動いていて、よくじゃれた。
いつの間にか、「ちょろ」と呼ばれるようになった。
9年間一緒にいた。


しかし、「ルド」にとっては、大事件だったに違いない。
この後、「ルド」の運命は、「ちょろ」のために変わってしまったのかもしれない。


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